「シュツットガルト、ヨーロッパリーグ出場決定!」ドイツ・ブンデスリーガ第32節 1FCケルン-シュツットガルト

世間の話題は優勝を決めたドルトムントに集まっているが、シュツットガルトもこの引き分けでヨーロッパリーグ出場が決まった嬉しい試合になった。
しかし試合内容はシュツットガルトにとって非常に苦しいものだった。ケルンの非常にコンパクトな守備の前に、自慢の前線が完全に封じ込められてイビシェヴィッチもハルニクもほとんど自由にプレイさせてもらえない。そしてポドルスキーを中心とした鋭いカウンターを何度も浴びてしまった。
特に酒井のサイドをかなり攻められてしまったのが痛いところで、ゴール前で何と相手に思いっきりプレゼントパスをして失点に繋がらなかったのがラッキーというしかないミスを始めとして、後半5分の失点も酒井の裏を突かれてから、最後に酒井がマークについていた選手に決められたもので、やはり1対1での対応はまずまずではあるものの、相手に数的優位を作られた時のマーキングがあいまいになってしまう欠点が浮き彫りにされてしまった。
試合開始から70分間、ほとんどチャンスらしいチャンスを作れなかったシュツットガルトだったが、72分に交代出場で入ったカカウが、一瞬の隙を突いてDFラインの間へと割り込み、相手より先に触ったボールが上手くケルンゴールに流れて同点ゴール。このワンチャンスをものにしてしまうところが今期のシュツットガルトが持っているところと言うか、ケルンが持っていないところと言うか。
これでケルンもガックリ来たのか、それ以降は運動量が落ちたケルンに対してシュツットガルトが主導権を握るが、結局どちらにもゴールは生まれず1-1のドローで終了。通常であればELは6位以内のチームに与えられるので確定にはならないところだが、もう1つのEL出場権が与えられるポカールに勝ち残っているのがドルトムントとバイエルンなので、7位以内を確定したシュツットガルトにEL出場権が決定した。
後の懸案は岡崎の先発復帰だが、今はシーバーとカカウの次席になっているので結構厳しい状況である。来季はEL出場で出番が増えるとしても、今期は残り2試合、とにかく短い出場時間で結果を出す事しか無いね。