「悪魔のサイクルぎりぎりで踏ん張る」ACLグループF 北京国安-FC東京

ACLの試合で何度も書いてるけど、Jリーグチームが中国や韓国アウェイで負けるパターンは、だいたい日本では馴染みのない早くて激しいプレッシャーと、ラフプレイに気圧されてミスを連発するというものである。
それは審判の酷いジャッジによる部分も多いとは思うが、ほとんどの場合はJリーグチームが弱気になってしまって選手の意識が後ろ向きになってしまって自ら首を締めてしまっている部分が多いように思う。
FC東京の場合は、ポポヴィッチ監督の指導でチームとしてのボールの運び方が徹底されていて、とにかく中から外、外から中と大きくボールと選手を動かし、中では可能な限りワンタッチでボールを処理してプレスを受けないような狙いが徹底されている。
この試合では前半序盤がそうだったのだが、そういうサッカーが出来ている時はちゃんとチャンスにつなげる事が出来ていたのだが、どこかで選手が足を止めて後ろにボールを返したり、緩く短い逃げパスを出してしまうとそこでカットされてカウンターを食らってしまう。そういう場面が後半から増えて来た事でどんどんリズムが悪くなってしまった。
特に後半の30分過ぎからは単純なロングボールに1対1で負けて前線でキープされ、そこに中盤から選手が分厚く追い越す攻撃に苦しめられたが、権田のナイスセーブもあってかろうじて守り切ったという感じだったね。
シュツットガルトの酒井がやたらと強気なメンタルでプレイしていて、やっぱり攻め上がった裏を何度も取られたりしているんだけど、ちゃんと思い切り良く上がれていれば味方も後ろから付いて来ているし、相手も動きにつられてその分下がっているので、意外と失点につながらなかったりする。
まあ、Jチームに酒井が1人いても他の選手が弱気だったら意味がないし、いい加減安全に慎重にという態度こそが自らの首を締めているのだと学習してもいい頃だと思うんだけど、普段から経験しているわけでは無いだけに実際はなかなかそうは行かないんだろうけどね。