「シュートは入らない時は入らない」ドイツ・ブンデスリーガ第25節 シュツットガルト-カイザースラウテルン

シャルケ対HSVのように、押されていても前半30分で3点決まる試合もあれば、この試合のシュツットガルトのようにシュートを撃てども撃てども入らない時もあるのだから、サッカーの神様はとてつもなく不公平だよね(笑)。
ここまで総得点が16と、チーム全体でレヴァンドフスキ1人に並ぶ極度の得点力不足で最下位に沈むカイザースラウテルンだが、失点はなんと4位のシャルケより少ない32という極端な守備偏重チーム。
当然、試合展開はバーレーン並に自陣にビッシリと人の壁を作るカイザースラウテルンと、攻めるシュツットガルトという図式に終始。
最近得点力が好調なシュツットガルトは、守りを固めるカイザースラウテルンに対し、得意のイビシェビッチのポストプレイを中心とした2列目の多彩な攻撃を繰り出すものの、何故かホームなのに各選手のトラップが安定しなくてコンパクトな守備に引っかかってボールを取られるシーンが目立つ。
シュツットガルトはシュートの場面もたくさんあったのだが、これがまたピッチのせいかジャストミートした当たりが少なく、力のないシュートがことごとくGKの正面に飛んでしまう。5試合連続ゴールのハルニクも、前半にシュートを1本撃っただけで後は存在が消えてしまう。
後半になると徐々にカイザースラウテルンが前に出てきて、攻め疲れが見えてきたシュツットガルトが冷や汗をかかされる場面が出始める。ここで低調な出来のハイナル、ハルニクに代えてカカウらを投入して流れを変え、カウンターから何度も決定機を作ったが、カカウのシュートがこれまたGKの好守に阻まれ得点ならず。結局試合はスコアレスドローに終わった。
今週に靭帯損傷で2~3週間の怪我と発表された岡崎は、良く走っていて珍しくクロスを精力的に上げていたけど、トラップが大きくなったり逆サイドに走りこんでもパスが来なかったりと、全体としてはややプレイが雑な印象。ちょうど疲れが出ている時期なのかもしれないので、これを良い機会と考えてゆっくり体を休めて欲しいところ。
酒井については、相手のサイドがほとんど出て来なかったので守りについては特に大きな問題点は無し。攻撃は相変わらず積極的で良いが、この試合ではあまりに相手が引きすぎて岡崎とプレイエリアがかぶる場面が多く、もうちょっと距離感とタイミングを考えて動けば、もっと効果的に相手を崩せたのではないかと思う。次はホッフェンハイムとのアウェイ戦なので、守りをカバーしてくれる岡崎がいない分、さらに守備能力が問われる試合になりそうだ。