「日本の相手はオージー、イラク、ヨルダン、オマーン」 ブラジルW杯アジア最終予選ドロー

本日、今年の6月からスタートするブラジルW杯アジア最終予選の組み分け抽選会が行われましたね。
そのドローの結果、グループ分けは以下のように決定しました。

<グループA>
韓国(30位)、イラン(51位)、ウズベキスタン(67位)、カタール(88位)、レバノン(124位)
<グループB>
オーストラリア(20位)、日本(33位)、イラク(76位)、ヨルダン(83位)、オマーン(92位)

FIFAランキングだけ見れば、日本が入ったグループBがきついグループのように思えますが、実質的にはそれほど大きな差は無いものの、どちらかと言うと楽な方のグループに入ったと見るべきでしょうね。
U-23代表も含めて日本が散々味わってきたように、ウズベキスタンは現在アジア最高レベルのチーム力を有していると目されるチームであり、カタールも次回の自国開催に向けてなりふり構わぬ「補強」をして来るでしょうし、イランはザックがアジアで最も警戒をしているチームです。
対するグループBは、オーストラリアは強豪ですが世代交代がうまく行っておらず、イラクはジーコの悪運は怖いですが(笑)チーム力としてはウズベクよりは下ですからね。ただ、オマーンにはイングランドプレミアリーグのウィガンでレギュラーを張っていて、この前の試合でも宮市のゴールを間一髪で防いだアルハブシがいますし、ヨルダンに対しても日本はあまり点が取れていないので、当然ながら油断は禁物です。

スケジュールの面で言えば、日本は今年6月の3連戦の最初に、まずオマーンとヨルダンのホーム2連戦があり、3戦目にオージーとのアウェイ戦が待ってます。この時期の中東が過酷な気候である事を考えると、1戦目でオマーンとのアウェイをこなして日本戦に臨むオーストラリアよりも、日本は日程的に有利な状況になった事は確かでしょう。
逆に言えば、最初のホーム2連戦で日本の持病である立ち上がりの悪さが出てしまうと、アウェイのオーストラリア戦は必勝になってしまいますし、日本が直面する唯一の灼熱試合になりそうなアウェイイラク戦が最後に待ち構えていますし、そこまでに出場が決まっていないと相当つらい立場に立たされる事になるのは避けられないと思います。
とにかくキーとなるのは、シーズンが終わってから初戦のオマーン戦前までの、香川や岡崎、長谷部、内田らドイツ組を中心とした欧州組のコンディションがどこまで整うのか、そしてフィジカルではアジアに負けない本田がどこまで本調子に戻れるのかがポイントになって来るでしょう。
さらにロンドン世代は五輪への出場を決めて、好成績で経験を積んで帰ってくればそこからの融合によるステップアップも期待できるのですが・・・果てさて今年の日本に幸運の女神がどこまで贔屓してくれるのか、怖くもあり楽しみでもありますなあ。