「まるで生まれ変わったかのような決定力」 イタリア・セリエA第17節 インテル-パルマ

ウインターブレイク明けの第1戦は、ホームのインテルがパルマ相手に何と5-0という、今までの決定力不足からすると考えられないような大勝でリスタートを飾った。
特に、シーズン前半は何かが憑いていたかのようにどフリーの決定機を外しまくっていたミリートが、アルバレスからのクロスを美しくアウトでミートした先制ゴールを含む2得点の大活躍。インテルは前半だけで3得点とらしからぬ効率の良さを発揮し、後半は来週のミランダービーを見据えてペースを落とす余裕ぶりであった。
実況のクラッキー情報によると、インテルの選手はラニエリ監督の指示で1週間の休みを与えられたそうだが、それが選手のフィジカルな調子よりもメンタルに問題があったインテルにあっては非常に効果が出たという事か。
まあ、この点差についてはインテルが良かったという点もあるのだけど、パルマの最終ラインのマーキングがお粗末だったのもあって、ミリートの2点目などは1人の選手に対して同時に3人が当たりに行って、飛び込んだミリートが完全にフリーになっていたような状態で、これでダービーは大丈夫と言い切れるものではないのだが、それでも前向きになれる結果であるのは確かだろう。
長友については、序盤は最近覚えた(笑)ダブルタッチからサイドラインを抜く仕掛けを見せたりと積極性を見せていたが、リードしてからは対面のビアビアーニをマークする指示が与えられたようで、前半の途中で気を抜いてボールを受け損ない、一気にシュートまで持って行かれたミスはあったものの、高い位置からマークを当てる長友らしい積極的な守備でビアビアーニを良く抑えていた。
と言うか、長友があれだけ何度も高い位置に上がっていて、カンビアッソやサムエルが何度もカバーしてくれてる状態で、あのような致命的な凡ミスをしたら、普通ならその後はハブられてもおかしくないのに、その後も長友は平然と上がり続けるし、サムエルやカンビアッソから普通にパスが来て安定したさばきを見せているのを見ると、すっかり完全なレギュラーとしての自信と信頼があるのだなとちょっと感動してしまった。
前回は先発出来なかったミランダービーだが、今度はパトやロビーニョ、イブラヒモビッチを個人できっちり・・・はさすがに無理だろうけど、守備陣とのコンビネーションでしっかり守りきり、長友の存在をさらにアピールしてもらいたいところである。