「まるで日本対韓国」高校選手権 準々決勝 市立西宮-大分

昨日は、典型的な選手権サッカーをやる同士の試合を見たが、今度はその選手権サッカーの大分と、パスサッカーの市立西宮という完全に異質な戦いになった。
大分はとにかくボールを奪ったら前に出て、前線で基点を作って中盤がセカンドボールを拾うという形が徹底されているのに対し、市立西宮はマイボールになると各選手がトライアングルを作ってその間をひたすら丁寧にパスをつないで行く。それはまるで、大分の監督が韓国人というのもあるせいか、日本と韓国のステロタイプな試合を見ているようだった。
前半は市立西宮のペース。全選手が忠実にスペースへと走りこんでパスをつなぐ攻撃に、大分の守備が後手に回り、9分にはサイドで基点を作りながらゴール前へと走りこんだ選手につないでGKのこぼれ球をファーに詰めていた選手が押しこむという、西宮の特徴が見事に現れた先取点だった。
西宮はその4分後にも同じような形からエース後藤が素晴らしいミドルを決め、その後も大分をポゼッションで圧倒したのだが、数々の決定機に追加点を決めることが出来ず、逆に前半34分にセットプレイから大分に1点を返されてしまったのが痛恨だった。
これで勢いが出てきた大分は、前線からのプレスで西宮のパスを寸断してどんどんと前に出る攻撃が機能し始め、後半開始早々にはセットプレイの連続から2点目を押し込んでとうとう同点に追いつく。
その後は互いに疲れて中盤が空いたおかげで西宮のパスモ再びつながるようになり、オープンな展開から互いにあわやゴールというシーンを作るが得点出来ず、これはPKになるかと思われた後半38分に、西宮DFの一瞬のマークミスを突いて裏に抜けた牧が決勝点を決め、大分が国立への切符を手に入れた。
せっかく2点を先制しながら、スピードとフィジカルで根負けして逆転された展開は、U-20ワールドカップへの切符を逃した2年前のアジアユースでの日韓戦と奇しくも全く同じで、崩れるときはあっという間という日本的パスサッカーの弱みを再認識させられる試合でもあった。
もちろん大分が悪いというつもりは毛頭無いし、勝っているサッカーがいつでも正義だとは思うが、日本サッカーの多様性のためにも、是非とも決勝では同じようなフィジカルショートカウンター同士の試合にはならないで欲しいなと思ってしまった。

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