「インテルのお笑いぶりは戻って来たが・・・」イタリア・セリエA第16節 チェゼーナ-インテル

長友の古巣であるチェゼーナとの対戦とあって、試合開始前にカメラで抜かれるなどマスコミの注目もあった試合。
インテルは、CBをサムエルに代えてラノッキアにし、左SHにコウチーニョ、右はSBマイコンとSHサネッティというお得意のローテーションを組んで来た。
が、この布陣は監督が交代してから好調なチェゼーナ相手にはあまり機能せず。チェゼーナのピッチは最近人工芝に変更されたそうだが、どうもボールのスピードが殺されやすいようでインテルの縦パスがことごとくチェゼーナにカットされ、FWまでボールが届いてもパッツィーニは大げさに倒れるばかり。インテルが押し込んだ試合序盤の10分ほどを除けば、総じてチェゼーナペースの展開になってしまう。
チェゼーナは、長友の攻撃力封じと身長の低さを狙って右サイドにロングボールを集め、高い位置に張ったポジションを取るチェッカレッリに1トップのエデルやコモットが絡み、数的不利をカバーに来るラノッキアもプレイが不安定で、コウチーニョは運動量に乏しく、長友は序盤にクロスをダイレクトでボレーした場面以外は、ほとんどオーバーラップ出来ずに苦しい対応を迫られていた。
では右で巻き返しを、とインテルは行きたいところなのだが、先発復帰したマイコンの出来が悪くてサネッティもそれに影響され、そっちのサイドもチェゼーナのカンドレーヴァに圧されてほとんど機能できず。ムトゥのキープ力にも手を焼いて、守備が後手後手に回るパターンが多かった。
しかし何とか相手の攻撃を紙一重でしのいでいたインテルは、後半18分にマイコンのCKをニアでラノッキアが頭で決め、調子が悪い者同士のプレイで値千金の先制点をゲットしてしまう。
そこから一時的にインテルはチェゼーナのゴール前でボールを持てるようになるのだが、いつも通りの前線の決定力不足で得点できず、後半40分過ぎからは相手の猛攻にアタフタしつつもGKジュリオ・セーザルのスーパーセーブで凌ぐという、これもお約束のドタバタ劇場で終幕。
まあ、クラブW杯のバルサを見ると、これでも欧州有数のビッグクラブなのかと情けなくなる内容だけど、今はとにかく結果が大事だからね。とは言え、攻撃の組み立てで貢献できているミリートはまだ許されるとしても、パッツィーニは点が取れないとタダの置物だから、冬のマーケットで前線の補強が出来るといいんだけどね・・・フッキとかドゥンビアあたりを取れないかな~(笑)