「3-4-3とはこういうものだ」イタリア・セリエA第11節 ナポリ-ユベントス

今日は泣いても笑ってもJの最終節、昨晩はオランダとドイツ、デンマーク、ポルトガルとい死の組誕生で盛り上がったユーロ予選と、サッカーの話題が多い週末だけど、とりあえず昨日は見たい試合があまり無かったので、悪天候で順延になっていたナポリとユベントスの試合を見た。
中田がセリエにいた当時は、ナポリと言えばセリエBでくすぶっているダメダメクラブで、たまに映像が入ってもやけに広い陸上トラック付きのスタジオ・サンパウロが目立つばかりで、寒々とした雰囲気が感じられたものだった。
が、今やチャンピオンズリーグにも出場し、カバーニやラベッシ、ハムシクといった前線のタレントを誇るイタリア屈指の実力を擁するようになったのだからサッカー界も今は昔である。
そのナポリと、ようやく汚職事件から復活し、新スタジアムになって生まれ変わったユベントスとの試合という事で試合を見てみたのだが、ユベントスもナポリと同様に3バックのフォーメーションを取ったことで、純粋に戦術的な面で興味深い試合になった。
3バックと言えば、ザックジャパンでは失格の烙印を押されつつある戦術になってしまったが、その原因としてWBが下がりすぎて5バックのような形になり、本来の狙いである3人のサイドによるトライアングルの構築が出来ていない事にある。
ところがナポリを見ると、ユーベの前線が3バックの外側、サイドの高い位置に張っていてもWBが戻らず、フリーで放置したまま。その代わり、中盤でプレスをかけ続けてサイドへパスを出させず、ボールを奪ってすぐに高い位置取りをするサイドへと展開する方針が徹底されている。
ナポリの2点目になったパンデフのゴールが象徴するように、ユーベ陣内で多くの人数がプレッシャーをかけ、奪ったボールに対して鋭く飛び出して一気にゴールを陥れる形こそが3バックの目的なのだろう。
その意味では、ナポリに対抗して急造3バックにしたユーベのほうがあいまいで、SBが下がってしまってナポリに二次攻撃を仕掛けられてしまう場面が多く、前半は2-0とナポリがユーベを完全に圧倒する経過になっていた。
が、後半開始早々に守備の隙を突かれてスルーパスからマトリにゴールを決められた事でユーベが息を吹き返し、いったんはパンデフのゴールで2点差に戻したものの、運動量が落ちて互いに撃ち合いになり、最終的にはユーベに追いつかれて3-3で終わってしまった。
まあ、この試合を見ると3バックが運動量を保てなくなってしまうとズタズタにやられる事が良く分かるわけで、ザックが3-4-3と4バックの両方を使い分けたい考えは非常に理にかなっていると言える。問題は、それを選手が理解してやりこなせるかどうかではあるのだが・・・

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