「肉を切らせて骨を断つ」天皇杯2回戦 大宮アルディージャ-福岡大

実は、タジキスタン戦の前日にこの試合を見ていたんだけど、出張の後処理が溜まっていたしタジク戦の展望やら何やらでドタバタしているうちに、戦評を書きそびれてしまっていた。
なので、タジク戦の後にTwitterで、福岡大のほうが強いと書いたのは単なる当てずっぽうでは無かったんだよね(笑)。つーか、タジキスタンの監督もこの試合を見ておけば、もう少し日本を慌てさせるような展開に持ち込めたのではないかと思ってしまった。
その福岡大が大宮に対して取ったプランは、ひたすらロングボールでラインを上げる時間を稼ぎ、セカンドボールに対するプレスを90分間かけ続けること。それに対して大宮はJとしちゃ仕方ないけどスローな様子見スタートで入ってしまい、すっかり相手のペースに飲み込まれてしまった。
とにかく、大宮の選手が福岡大陣内でボールを持てばあっという間に囲い込まれてほとんど自由にボールを持たせてもらえず、期待のラファエルも多勢に無勢。プレスを高い位置からかける分、DFラインの裏にスペースが出来て何度か大宮に裏を取られはしたが、結局決定力不足で得点できず。
ようやく70分に上田のゴールで先制するも、直後に同点に追いつかれて延長も福岡大のPK戦を狙った守備固めを崩せず、そのPK戦では結局5-3で敗れてしまった。
まあ、大宮を責めるのは簡単だけど、あくまでも天皇杯の2回戦程度では単なる年間の1試合でしか無いJクラブと、万全の対策とコンディションで一泡吹かせようとして来る下位チームでは、何試合かアップセットが出てきてしまうのはどの国でも一緒で、今回はたまたま大宮に当たりが来てしまったという事であろう。
福岡大には今をときめくセレッソ清武選手の弟がプレイしていたが、線はまだまだ細いけどボールを足で引き寄せてドリブルに入る足さばきがお兄さんそっくりで、なかなか将来が期待できそうな選手だよね。