「もはや中盤はワールドクラス」J1第28節 清水エスパルス-名古屋グランパス

激烈な優勝争いまっただ中の名古屋にとっては、アウェイとは言え絶対に落とせない試合だったが、あえなく清水に0-2で内容も結果も完敗の憂き目に遭ってしまった。
その違いを生み出した最大の原因は、中盤のクォリティの差に尽きるだろう。
序盤こそ、名古屋は高い位置からプレッシングで清水を押し込む展開が続いたが、この日リュングベリと並んで中盤の左右で先発した小野の思い切ったロングシュートから流れは一変。
守備範囲の広いヨンアピンに、長短のパスを繰り出して攻撃を展開する小野、力強いボールキープと自在にスピードを変えるドリブルを繰り出しユングベリという3者が組んだ清水の中盤は、現在のJ1ではダントツと呼べるクォリティを発揮し、その中盤に支えられてウイングの高木や大前がどんどん思い切った攻撃を仕掛けてくる。
それに対して名古屋は中盤でのミスが非常に多く、ボールをつないでもツータッチ、スリータッチしてから単につなぐだけのパスに終始し、清水の中盤を突破した時にはケネディや玉田の能力でチャンスは作り出せるのだが、金崎や永井も劣勢の中盤に引っ張られてしまって存在感が出せず、チャンスを作るまでの回数があまりに少なかった。
清水の高木と大前が、シュートを外しまくっても臆せずガンガン打ってくるのに対し、名古屋の前線は玉田を除けば消極的な姿勢に終始し、実にシュート数は23対4の超大差。これだけでも、両チームのムードの違いは明らかというものだろう。
いくら相手が元ワールドクラスの選手とは言え、全盛期からは能力的に多少落ちているわけだし、それに対して名古屋の藤本や小川、中村直といった選手は仮にも日本代表クラスの選手ではあるはずで、ここまで完璧にやられてしまうというのはちょっと情けなかったね。
トップクラスの選手が次々に欧州へと旅立ち、遠藤もガンバでは常にほどほどのプレイで体をもたせている状況が多くなり、J1でもなかなか中盤の醍醐味を感じさせるチームが少なくなってしまったが、小野を筆頭として皆が楽しそうにプレイしていたこの試合の清水には、久しぶりに見ていてワクワクするものがあるなと思った。
つーか、清水はまだリーグ戦でガンバと柏の試合を残しているわけで、両チームにとってこの名古屋の惨敗は他人事とは思えないはずだ。これで高原が帰ってきて復調すれば、天皇杯の獲得も視野に十分入ってくる存在になるだろう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする