「ドルトムントが失ったものがここにある」欧州CLグループA バイエルン・ミュンヘン-マンチェスター・シティ

昨シーズンのリーグではドルトムントに独走を許しての3位に終わったバイエルンだったが、今期はリーグでもCLでも不調にあえぐドルトムントとは対照的に絶好調。マンチェスター・シティを迎えてのホーム戦でもあっさりと一蹴する強さを見せた。
そのバイエルンの試合を見ていると、あらゆる面で現在のドルトムントと対照的と言うか、反面教師になる試合だなとつくづく痛感させられる。
バイエルンは、序盤こそジェコにクロスから決定機を作られるなどシティの猛攻に対して受身に回る場面が目立ったが、それでも決して慌てること無く、全員がポジションのバランスを守って終始コンパクトに守り、ボールを奪っても攻め急がずにじっくりとミス無くボールを回し、空いたスペースに誰かが必ず走りこんではそこにパスをつなぐ、堅実そのもののサッカーでペースを取り戻していった。
その内に、シティのペースが落ちてプレスが弱まってくると、そこまでは対面のリチャーズに厳しいマークを受けていたリベリに対し、ラームがオーバーラップする事でマーキングの狙いを分散させ、その隙に中へと切れ込んだリベリがシュートを放つと、抜け目なくマリオ・ゴメスが押し込んで先制。前半終了間際にもセットプレイからゴメスが再びGKが弾いたボールに反応して2点目と、実にそつなく嫌らしいサッカーを見せていた。
今のドルトムントは、とにかく皆が前へ前へと攻め急ぎ、レヴァンドフスキや香川は密集地帯で無駄に動きまわり、中盤もフォローをしなくちゃと上がりたがるために、DFとの間にスペースが出来てカウンターを食らってしまうという悪循環に嵌っているが、バイエルンは1トップのマリオ・ゴメスにしても、トップ下のクロースにしても、決して前で受けようと必死になっているわけではなく、攻守のバランスを取りながら幅広く動いてボールをつなぐといった様子で、全然慌ててないんだよね。
そして、相手のどこかにスペースができたら、そこにリベリの個人技を絡めて一気にスピードアップし、ゴール前へと確実に人数を送り込んで少ないチャンスを物にしている。
ドルトムントと言えば、とにかく相手の守備が整う前に攻め切る攻撃が売り物で、今のチームは何とかしてそれを再現しなくちゃと躍起になっているけど、それは90分の間のごく限られた時間であり、本来はバイエルンのようにきっちりとパスを回しながらチャンスを伺っていたはずなんだよね。
香川はもちろん、ドルトムントの選手や監督はこのライバルの試合を見てもらって、今の自分達が失ってしまっているものを、もう一度思い出してもらいたい。

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