「これぞイタリアサッカー」イタリア・セリエA第5節 ボローニャ-インテル

ガスペリーニ前監督が解任され、ラニエリ新体制となった初の試合。攻撃の中心であったスナイデルを怪我で欠いて不安の多い船出となったが、ラニエリの取った策はいかにもイタリアらしいものだった。
フォーメーションは4-4-2で、DFに長友、ルシオ、サムエル、キブという経験と守備力に長けた選手で固め、中盤は右SHのコウチーニョこそ若干ギャンブルな選択だが、反対サイドにはオビを置いてフィジカル面でカバーし、中はカンビアッソとサネッティの両ベテラン。FWはフォルランとパッツィーニでいかにも守備からカウンター狙いに徹してきた。
ラニエリ就任からまだほとんど時間がなく、選手間のコンビネーションはほとんど出来ていない状態で、ほぼ各選手がポジションを守ってボールを持ったら個人勝負しか手がなく、インテルが選手能力で上回っている分セットプレイは多くもらえたが、なかなかゴールマウスをこじ開けられない展開。
しかし39分に、フォルランがセンターでマークを交わすと、走りこんだカンビアッソにパスが通り、折り返しを落ち着いてパッツィーニが決めて、インテルはボローニャディフェンスを崩ずした最初のチャンスを物にして前半を折り返す。
後半からインテルの守備はさらに固くなり、前半に何度もオーバーラップしていた長友はほぼ自陣に張り付いたまま。ボールを持ってもロングボールを蹴り出すだけで、おそらく監督の指示だろうが極度にリスクを排した試合運びに徹する。が、66分にセットプレイでサムエルがPA内で朽木倒しを決めてしまってPKで同点。
ではここから一気に攻撃へ・・・と思ったらそこはイタリア、ラニエリはフォルランをミリートに変えるだけでインテルのペースはほとんど変わらず。
すると、81分にスルーからDFライン裏へと抜けだしたミリートをボローニャのモルレオが後ろから倒して一発レッド&PK。そして87分にはルシオがセットプレイから頭で決めて勝負有り。まずはラニエリ・インテルは無難な立ち上がりを決めた。
同点にされても焦らず、徐々に相手の疲れを集中力切れを待って、個人能力差でうっちゃるところはいかにもイタリアの監督らしい采配で、強豪との試合ではさすがに組織の部分で上積みが無いと厳しいだろうが、リーグの中位以下の相手であれば、普通に選手を並べておけば勝てるという確信があったのだろう。今晩はCLのCSKAモスクワ戦だが、そこでどんな内容を見せられるかが今後の鍵だろう。
長友については、攻撃面ではコウチーニョとのコンビが無く、ビルドアップやクロスもいまいちだったが、ボローニャが右SHのコネが終始高い位置取りをして、そこにディバイオやSHが絡んで数的不利になる場面が多かったが、良くカバーに戻って守備面での貢献は非常に高かった。新監督の初戦だから余計に守備的な指示があったのだろうが、CLでは是非活躍してもらいたいものだ。

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