「盾と盾の戦いは仙台に軍配」J1第27節 横浜Fマリノス-ベガルタ仙台

本日2試合目の戦評なので簡単に。
J1最少失点を争う2チーム、まさに矛と盾ならぬ盾と盾同士の戦いは、下位のベガルタが優勝争いをする横浜に見事な勝利を挙げた。
横浜は、試合開始わずか3分で、小林祐三が鋭い飛び込みでゴール前に抜け出してのゴールを決める幸先良いスタートを切ったが、その7分後に角田に素晴らしいミドルを決められ、柳沢には12分にバックヘッド気味のゴールを決められてと、せっかくの良い流れをあっという間にひっくり返されてしまったのが痛かった。逆に横浜は、小野が2~3度あった決定機にゴールを決められずと運もなかった。
とは言え、仙台の運動量と攻守の切り替えが横浜を上回っていたのは確かで、仙台がカウンター時に時にはSBまでもが攻撃参加し、常時5人以上の選手をゴール前に殺到させていたのに対し、横浜はほとんどの場面で仙台ゴール前には4人以下の選手しかおらず、攻撃の分厚さで終始仙台が優位に立っていたのが勝利を決めたポイントだろう。
さらに甲府がガンバに勝ってしまったので、J1は上位4チームが勝ち点3差、下位は福岡と山形の差は開いているが、自動降格枠の1つを、勝ち点わずか2差で甲府、新潟、大宮、そして浦和と完全にカオス状態になって来た。特に下位は埼玉の2チームが絡んでいるので、今年は優勝以上に残留が注目されてしまうシーズンになる事は確実だろう。