「内田今季初先発」ドイツ・ブンデスリーガ第4節 シャルケ04-ボルシアMG

開幕直後は不安定な試合を見せながらも、連勝という結果が出ているシャルケと、昨シーズンの残留争いから一転して絶好のスタートを切ったボルシアMGとの対戦。内田は右SBとして今期初先発の出場。
ボルシアMGは、代表にも選ばれたロイスに、アランゴやハンケといった攻撃陣が非常に好調で、彼らのトライアングルから全てのチャンスが作られており、前半のシャルケは相当彼らのスピード豊かな攻めに悩まされたが、幸いにも決定機からのシュートがGKの守備範囲で収まってくれたので助かった。
ただ、ボルシアMGの守備はドルトムントやレヴァークーゼンほどコンパクトでなく、シャルケも何度かファルファンの突破や内田とラウルのパス交換からチャンスを作るが、フンテラールが決められずに前半を終了する。
後半になると、前半のうちは無難なパスが多かった内田から、どんどんと縦にクサビのパスが入るようになり、シャルケがボルシアMG陣内でプレイする時間が増え始める。と、64分にFKからのパス交換から最後はラウルがシュート、これをボルシアMGのGKシュテーゲンが2度弾き返すが、3度目をラウルが押しこむ執念でシャルケが先制点を挙げる。
そこからはボルシアMGが当然攻勢に出てきて、高さではやや分が悪いシャルケはセットプレイなどで劣勢を強いられるが、内田も体を張った守備で対抗し、シャルケが何とか逃げきって今シーズン初の無失点で試合を終えた。
内田は顔を見ても大分ほっそりとしてきて(笑)、コンディションはほぼベストになって来たような様子。前半はアランゴが内田のサイドから攻めていた事でなかなか攻撃参加が出来なかったが、反応の速さを活かして守備を無難にこなしていた。そして後半からは持ち前の積極的なビルドアップが出てきて、ヘーガーには能力で負けていないということを十分監督に示せたのではないか。これからの代表戦を考えても、心強い内田の復活である。