「楽勝のはずが薄氷」ロンドン五輪アジア2次予選第2レグ クウェート-日本(2-1)

日本が第1戦のホームを3-1で折り返して臨んだアウェイ第2レグ。日本は先発に永井が復帰、あとは第1戦と同じメンバーのスタメン。
試合は予想通りクウェートが攻勢に出て始まり、徹底的に縦にボールを送り込んではゴリゴリと個人のドリブルで抜いて来る。日本はナスリに1対1で体を入れ替わられたり、相手の10番がPA内でダイブと、主審がイルマトフさんで無ければ1点ものになっていたような危うい立ち上がり。
日本は相手のプレスに加えてピッチ状態が悪いのもあってか、なかなか良い形でボールが持てずに永井が孤立し、これはリズムが悪いなと思っていた21分に、右SBの酒井宏がスルスルと抜け出し、サイドチェンジのボールをGKよりも先に触ってボールはそのままゴールの中へ。
日本がワンチャンスをものにして先制点を奪い、トータルで4-1になった事でクウェートも心が折れるかと期待したのだが、意外と相手も諦めてはくれず、日本のポゼッションに対して粘り強い守りを見せて前半を1-0で折り返す。
ここで日本は少し安心してしまったのか、後半5分のセットプレイに対し、何故か吉田(?)がマークを外してヘディングをした相手に2人で競りに行ってしまい、折り返しをフリーになったアリに叩き込まれて同点。12分には、右サイドを突破されて前へと送られたパスに、一度はCB鈴木が胸で落としたのだが、そこをナスリに狙われて体を入れられ、思わず足を出してしまってまんまとPKを与えてしまう。
あと1点とればイーブンになるクウェートは、これで俄然元気が出てきてしまい、日本はDFラインが上げられなくなってボランチのところでボールを止められず、サイドに展開されては勝負を仕掛けられる危ういシーンを何度も作られてしまう。
日本は何とかかんとか無様にクリアしつつ後半30分まで耐えると、ようやくクウェートも足が止まりだして日本が逆襲に出る場面を作れるようになるが、相手GKのスーパーセーブもあってなかなか止めを刺すことが出来ない。
後半のロスタイムにはCKからゴールを脅かされる場面もあったが、GK権田がボールをギリギリ弾き飛ばして何とか難を逃れ、日本が苦しみながらも最終予選への切符を手にした。
酒井が先制点を奪った時には、これで後は安心して見ていられるかなと思ったのだが、やはり中東アウェイはそう簡単ではなかった。試合後の選手コメントでも、1点取った後にチームとしてどう戦うかはっきりしてなかったという話があったが、相手にやられたと言うよりは集中力の欠如からの失点だったので、きっちり反省して糧にしてもらわないといけないところだ。
次は最終予選だが、中国がオマーンに延長の末3-1で敗れたために、これで日本は最終予選の第1シードへと繰り上げになり、ロンドン五輪に向けて視界は一応広がった。が、最終予選の相手がヘタをするとサウジ・イラク・UAEという死のグループになる可能性もあり、中東アウェイの経験不足を露呈してしまった今回の試合を見ると、とても楽観視することは出来ない。
今回はケガで間に合わなかったとされる酒井高徳や、クウェート戦ではフィットしきれてなかったエース永井、そして宇佐美や宮市を含めて、さらに選手層の厚みを増やしてどういう状況でも強さを出せるチームを作っていく必要があるだろう。

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