「見所はダブリンのスタジアム」ヨーロッパリーグ決勝 ポルト-ブラガ(1-0)

史上初のポルトガル勢同士の対決となったヨーロッパリーグ決勝だったが、ポルトガルリーグでの対戦では2戦して2勝しているポルトが、点差以上に余裕の勝利で栄冠を手にした。
試合の序盤こそ互いにラインを上げて相手の裏を突きまくるポルトガルらしい戦いになったが、すぐにキープ力で勝るポルトがボールを支配するようになり、ブラガは自陣に人数をかけて守備網を張り、ポルトのキーマンであるフッキに分厚いマークをつけてイライラを募らせるまでは良かった。
ところが、段々ポルトのパスワークがうまく行かなくなってブラガに色気が出たのか、前半の終わりごろは再びブラガが前に出るようになり、そこで中盤にミスが出てカウンターからのクロスをファルカオが頭で決めてまんまとポルトが先制。
後半になって2選手を代えたブラガが攻勢に出、ポルトは自陣に押し込まれて苦しい展開・・・のはずなんだけど、哀しいかなブラガは日本代表と同じで個人で打開できる選手がおらず、パスを通してクロスを上げても結局中で跳ね返されてしまうだけで、ボールは保持していてもほとんど得点の匂いが感じられず、最後までスコアを動かせずに試合終了。
以前に本田が出場したCSKAモスクワとポルトの対戦で、戦力的に見てこれが事実上の決勝ではないかと書いたことがあったが、それを裏付けるような実力差を感じる試合で、正直言ってあまり見ていてワクワクは出来ず、ダブリンのスタジアムが立派で周りの緑に白い屋根が映えて美しいな、というのが一番印象に残ってしまった(笑)。
今は怪我の影響と移籍話の本格化(?)のせいで本田にはあまり出番が与えられていないようだが、どうせならベスト16で当たるんじゃなくて決勝で対戦して欲しかったよなあ・・・