「談合で大団円」イタリア・セリエA第37節 ナポリ-インテル(1-1)

前半は、スタメン未満状態のミリトやカルジャがそれなりに必死さを見せて締まった試合だったのに、前半終了間際にナポリが追いついた後、ハーフタイムで何かしらの取引があったのか、後半は互いにダラダラとパスを回しているだけの談合試合になってしまい、そのまま試合終了。
両者が引き分けに終わったのでインテルの2位が確定し、ナポリは来期チャンピオンズリーグへのストレートインが決まり、試合後のスタディオ・サンパウロはお祭り状態。それにしても、スタディオ・サンパウロは陸上トラックがあって1Fスタンドの傾斜が緩い横浜国際のようなスタジアムで、いつもナポリホームの試合でも客入りがいまいちなんだけど、こんなに客が入っているのを初めて見たよ(笑)。
とまあ、試合自体の感想はそれぐらいしか書けないんだけど、長友はこの試合でもしっかり先発して完全にインテルのレギュラーに定着してしまったね。これでキブは苦しい立場になってしまったけど、インテルはレコバみたいに高給を払って選手を遊ばせられるクラブだからねえ・・・
前半の長友は、パスを良くくれるカルジャが中盤の同サイドで、エトーが右のFWの位置に入っていたのでサイドのスペースがあり、オーバーラップしてボールを触る回数はそこそこ多かった。課題だった縦パスもタイミングが合うようになっていて、ビルドアップでも貢献が出来るようになっていたしね。ただ、CBがボールを持った時の位置取りが高すぎてマテラッツィからなかなかボールが入らず、そこのスペースをハムシクに使われる事が多かったのが気になった。
長友のスピードと瞬発力で結果的にはハムシクに追いついて何とか抑えてはいたけど、マイコンならともかく、長友のスタミナがあれば最初からもう少し低い位置からスタートしても十分攻撃参加出来るので、わざわざそんなマッチポンプをやらずに済んだのではないかと思う。
次の最終戦はカターニャが相手。フジが金を払えば別かもしれないが(笑)多分森本の出番は無くて日本人対決にはならないだろうけど、ぜひとも有終の美を飾って欲しいね。