「薄氷に見えて磐石?」ACLグループE ガンバ大阪-天津泰達(2-0)

グループ2位とは言え、この試合で引き分け以下になってしまうと、済州に逆転されてしまう可能性があったガンバが、大雨の万博競技場で天津を迎えた最終戦。
試合は、序盤こそガンバが持ち前のパスワークから、天津のDFラインの裏をアドリアーノや佐々木がスピードで斬り込む鋭い攻撃を見せたが、そのチャンスを得点につなげられないうちに、天津はじっくりとガンバの攻撃を待ち構え、ガンバの選手がボールコントロールをした瞬間を狙う守備が機能し始め、ガンバはミスからカウンターを受ける場面が増えてしまう。
しかし、天津の前線も山東同様に迫力を欠き、セットプレイにはつなげられても決定機を作り出すまでには至らず、ガンバはボールを支配してラストチャンスにつなげる事は出来ても最後の部分でシュートが決まらない嫌な流れが続いてしまう。
後半7分に、西野監督は宇佐美を投入し、アドリアーノ1トップ下に宇佐美とイグノを並べた3-4-3という形にしたが、そこまでパスで時間がかかりがちだったガンバの攻撃が、サイドへと早くボールを回して個人勝負というシンプルな形になり、それが徐々に天津の守備にダメージを与え始める。
それでも数々のチャンスをガンバは物に出来ず、その時点で済州がメルボルンをリードしていたので、いよいよガンバのグループ敗退が現実味を帯びてきた後半29分に、代表では決まってもクラブでは決まらなかった遠藤の直接FKが天津ゴールを揺らし、ガンバが待望の先制点をゲットする。
そこまで守りを固めて時間稼ぎプレイをしていた天津は、当然そこからは別人のように反撃を開始し、ガンバは自陣でのミスからクロスを上げられて危ない場面を何度か作り出したが、DF陣が粘り強くボールを弾き出して良く耐え、最後はロスタイムに平井を天津GKが倒して一発退場、宇佐美がPKを決めて試合終了。ガンバがグループ敗退の危機から日本勢唯一の1位突破を果たす事となった。
試合の流れやシチュエーション的に焦りがあってもおかしくない状況だったが、ガンバの選手は得点が決まらなくても最後までしっかり冷静にボールをつなぎ、自分達のサッカーを見失わなかった事が良かったのではないかと思う。次のベスト16は大阪ダービーだが、守備の要である茂庭が出場停止のセレッソに比べて、この試合の調子が維持できるならガンバのほうが優位なのではないかと思う。
ここまでは似非ゲームメイカーになってしまっていた宇佐美も、この試合では持ち前の強引さ、がむしゃらさが復活していて、ガンバにとっても五輪代表にとっても良いきっかけになるかもしれない。と言うか、やる事がシンプルなFWで最初から使っておけよって感じなんだけどね(笑)。

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