「内田のピンポイントクロス3連発」ドイツ・ブンデスリーガ第30節 ブレーメン-シャルケ04(1-1)

CLインテル戦から中2日のシャルケは、ハリステアス、ファルファン、アナン、アヴェラル、ドラクスラーが先発に並び、エドゥやフラドらはベンチスタート。内田はこの試合でも当然のように先発。
試合は、シャルケと同様にすっかりチームが立ち直ったブレーメンが圧倒。マリンのスピードとドリブルを軸に、サイドが活発に駆け上がってチャンスを量産するが、いつもと変わらぬノイアーの超反応やシュートミスに助けられてシャルケは何とか前半を凌ぎきる。
後半から、シャルケはエドゥとフラドを入れて攻撃のテコ入れ。特にフラドは、抜群のボールキープ力を見せてシャルケの攻撃の軸となり、勢いが少し落ちてきたブレーメンからペースを奪って行く。が、14分にヘヴェデスがPA内でピサロを倒してしまいPK。PKは超人ノイアーが一度は防いだが、前にこぼれたボールを押しこまれてブレーメンが先制する。
しかしそのピンチを救ったのが内田で、前半にラウルの頭にピンポイントで合わせたクロスに続き、またも右サイドでのタイミング良い突破から足元に流すトラップ、エドゥの頭にクロスをぴたりと合わせる完璧な流れで、シャルケが今度は同点に追いつく。その後も、内田のクロスからまたエドゥが合わせた場面もあったが、これはバーに当たってこぼれ玉を押し込んだラウルもオフサイドでゴールならず。試合はそのまま1-1のドローで終了した。
内田は、3本のピンポイントクロスの他にも、ほぼシャルケの組み立てを一手に引き受けたのかというぐらいに、縦パスをラウルやファルファン、エドゥにビシビシと入れていたのが見事だった。守備も最近はほとんど穴を見せないし、身長低いのにクロスも跳ね返すし、アクションで今年の注目選手としてコラムを書いたけど、ここまで急激に成長するとは思わなかった。
ただ、このままCLでもリーグでもドイツカップでもスタメンが続き、南米選手権に招集となるとさすがに怪我と体調が心配になって来る。リーグはこのまま行ってもCL圏内は無理なのだから、ちょっとはラングニック監督も気を使って休ませて欲しいよなあ。