「救世主はフェリペ・ガブリエル?」ACLグループH シドニーFC-鹿島アントラーズ(0-3)

今日はこれからイベントで外出するので簡単にレポート。
震災の影響でアウェイ3連戦となった鹿島の前半戦最後の試合だったが、勝ち点3を積み重ねてグループ2位という上々の結果での折り返しとなった。
シドニーは、意外と中盤で丁寧にパスをつないで攻めて来るチームで、守備もガツガツとは来るけども基本的に1対1での形だけであって連動してプレスをかけて来るわけではないので、いったん鹿島の選手が前を向いてボールを持てば、比較的時間を与えてくれる傾向にあった。
鹿島も、まだ先発の新戦力カルロンがチームにフィットしておらず、前半のうちはかなりギクシャクしたパス回しになっていたが、徐々に小笠原を中心に縦へのパスが入るようになり、前半終了間際に興梠の鋭い切り返しからのクロスを野沢が押しこんで先制し、良いムードで後半を迎えられたのが良かったのだろう。
後半戦はシドニーにかなり押し込まれる展開になったが、そこを落ち着いて相手の攻撃をじっくりと受け止め、逆に最後はダメ押しを決めてしまうあたりは、いつもの鹿島らしさが出せた試合だったと言える。
何より、今まで良く走るけれどもあまり攻撃で目立たなかったフェリペ・ガブリエルが、この試合では2点にからむなどゴール前で仕事をする機会が多く、意外な得点センスを発揮し始めているのが大きい。もともと試合の運び方はJでも屈指で、昨シーズンはマルキーニョスの穴で得点力不足に陥ったために連覇を逃したようなものだったので、これで完全に覚醒すると鹿島が一気にJ1優勝戦線をリードする事にもなりそうだ。