「ゴトビ戦術の完成は五十日?」東日本大震災復興支援チャリティーマッチ 清水エスパルス-ジュビロ磐田(1-1)

チャリティマッチという形で行われた静岡ダービー。今年個人的に期待している、清水のゴトビ新監督の采配に注目して見ていた訳だが、まだまだ前途多難だなという印象を受けた。
清水の前半が、おそらくゴトビ監督のやりたいサッカーが具現化していたものと思われるが、選手が4-1-4-1のコンパクトなゾーンを作り、前と中盤で縦の素早いパス交換をしながら、間の選手を1人飛ばす大きな展開パスでサイドの選手を走らせ、相手の守備陣形が揃わないうちにクロスを入れるという、モダンサッカーのお手本のようなパターンで、得点こそ決まらなかったが数多くのチャンスを作り出していた。
が、徐々に磐田がその攻撃に慣れてきて、清水の前線からのリターンパスを受ける中盤に磐田のチェックが入り始めると、まだ応用力のついてない清水の攻撃パターンが一気に崩れてしまい、とたんに磐田に主導権を与える流れになってしまった。
清水はいったん受けに回ってしまうと、ゾーンからマークに移るタイミングが整備されていないのか、磐田の選手が清水のスペースに入り込んで、ゾーンの間をパスでつながれてしまう状態になってしまっていた。
ところが後半になると、前半のような型にハマり過ぎた攻撃から、小野を中心として比較的短いパスをつないでから時折大きなサイドチェンジを入れるという、磐田に似たタイプのサッカーを展開するようになり、そのおかげでオープンに攻め合う内容になって前半に見せたモダンさは影をひそめてしまっていたが、選手としては後半の方がイキイキとしていたような気がするのは気のせいだろうか。
清水は長谷川監督の時代から、ゾーンディフェンスをベースとしたモダンサッカーを指向してきたが、結局最後まで大きな結果は出せなかった。静岡と言えば、昔からパスをつなぐサッカーで若年層から統一された指導が行われている地域だが、その土壌にモダンサッカーを融合するのは案外難しい事なのかもしれないな、と思ってしまうのだった。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする