「早くもラングニックの手腕発揮」欧州CL準々決勝 第1レグ インテル-シャルケ(2-5)

インテルがホームで5点を叩き込まれるという驚天動地の結果になったファーストレグだったが、改めて試合を見てみると、シャルケのサッカーがマガト時代から大きく変貌していたのも大きな要因であるように思った。
マガトの時であれば、全体の布陣がもう少し間延びしていて、フラドが中に入ったりエドゥが右に寄ったりしても、スペースを埋めるのはあくまで個人の判断で行われていたので、時折ぽっかりスペースが空いてカウンターから一気にシュートまで持っていかれる場面が多かったのだが、この試合では常に選手が連動して動いてポジションバランスが保たれていたので、セカンドボールの処理やゴール前でのパスのつなぎが非常にスムーズに出来ていた。
コンパクトにするという意味で象徴的だったのが、インテルのミリトが得点した34分のシーンで、この場面で右サイド裏へと出されたパスに、左SBのサルペイだけが反応してボールを追っかけ、中の3人のDFは飛び込んできたミリトを全くマークしていなかったのだが、これはおそらく3人のミスではなく、サルペイがラインを崩さなければ裏へのパスの時点でオフサイドだったわけで、そういった戦術的な約束事があった可能性は高いように思う。
内田については、インテルがファルファンと内田の攻撃的なサイドを狙って、エトォやミリトを仕掛けさせてきたのでかなり前半は2対1の場面で振り回されたが、相変わらずの不思議な内田の運で(笑)直接失点にはつながらず、味方が攻勢に出るようになってからは安定したビルドアップとタイミングを見ての攻め上がりでチームにリズムを与えていて、ガゼッタの7は上げ過ぎかとは思うが良い働きだった。
とは言え、インテルが間抜けだった事は全く否定はできないわけだが(笑)。
1点目のスタンコビッチのマークミスは、その前のプレイで怪我をしていた影響があったにせよ、きっちりマークが出来ない状態であれば自らもチームも交代を判断すべき話だったし、2点目のエドゥーのゴールもチアゴ・モッタが上がったスペースを誰も埋めておらず、キブの退場やまだ挽回の可能性があった2-3からの集中力が切れた連続失点には何も言い用がない。
戦術的な約束事が無いのであれば、少なくとも運動量のある選手を揃えるべきなのに、キブやチアゴ・モッタのような運動量の少ない選手をセンターに据え、好守に動ける鉄人サネッティをSBに押しこむ采配はあまりに選手の経験を過信しすぎである。贔屓目で見なくても、長友をSBにしてサネッティを左CH、カンビアッソをアンカーにした方が守備負担ははるかに減ったはずである。
まあ、それでもさすがに腐ってもインテルで、前半と後半の序盤に見せた決定的な攻撃で得点が入っていればインテルのものになっていた可能性は高いだろうし、サムエルやルシオが帰って来れば、少なくともエドゥ1人に掻き回される羽目にはならないはずだ。
長友は5点目を入れられてからの敗戦処理のような出場になったが、それなりにコンビネーションが出来てサイドでの組み立てが積極的になって来ており、今なら十分先発で行けるように思うのだが・・・次はアウェイで4点差が必要になるわけだから、是非ここは長友を使って徹底的に内田を困らせてやって欲しいところである(笑)。

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