「侮れない鳥取」東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ ガイナーレ鳥取-サンフレッチェ広島(2-4)

今年からJ2初見参となる鳥取が、ホームである「とりぎんバードスタジアム」に広島を迎えて行われたチャリティーマッチ。
鳥取の試合を初めて90分見たが、元日本代表の服部を中心に統率が取れていて攻守の切り替えが早く、ボールを奪うとゴール前に人数をかけて来る攻撃的なチームで見ていて楽しかった。
ただ、やはり攻めてもなかなか点が決められないのは日本人主体チームの悲しさで、序盤に広島のパスミスで高い位置でボールを奪う機会が2度あったのに決められず、セットプレイでマークを外したのと高萩の飛び出しに誰もマーク出来なくて独走ゴールを決められ、後半開始早々にあっと言う間の2点を先制されてしまった。
それでも鳥取は果敢に攻撃を繰り出し、一時は広島のお株を奪うような見事なパスワークで同点に追いついたが、その後は息切れを起こしてしまい、高萩にうまくコースを狙った技ありゴールを許してリードを奪われると、最後は佐藤に貫禄の4点目を決められて敗戦。
JFLでは当然ながら他を圧する力で勝ち上がってきた鳥取だが、Jではやはりこの試合のような1対1でのミスを逃してくれないし、J2では固く守ってカウンターを狙うチームが多いので、どこかで現実の壁にぶち当たる可能性は高いように思う。それでも攻撃的なサッカーを貫けるのかどうか、注目点だ。
広島は序盤こそミスが多かったが、全体的に見ればまずまずの内容。特に、グルジア出身であるムジリの体の強さを活かしたキープ力は、広島のパスワークに強い基点が加わるという意味で今季のキーマンになる選手だと思う。