「長友2歩下がる」イタリア・セリエA第29節 ブレシア-インテル(1-1)

昨日はリーグアンのマルセイユ対PSGの試合を録画していたはずなんだけど、何故か4分ぐらいでカットされてしまっていたので、まだ見てなかった長友先発のブレシア戦を見てみた。
大分前の試合なので、長友のプレイに関してだけレビューすると、まあぶっちゃけ御世辞にも良い出来ではなかったなと。
さすがはイタリアと言うべきか、インテルの中でも長友があまりビルドアップやボールキープが出来ない事を既に研究されているようで、試合開始直後に長友がCBからパスをもらった瞬間、相手がプレスをかけて来てボールを奪われてしまったところからケチが付き始め、その後も縦パスがことごとくカットされてつなげられない場面が続き、ラノッキアが良くカバーしてくれたから失点には繋がらなかったものの、これでは次の試合で出番が無かったのも仕方ないな、と思える出来だった。
もっとも、右のマイコンもそんなに突破しまくっていたわけではないのだが、マイコンの場合は周りがそれなりに連動して相手が引いて来た場合にどうパスを回すかという共通理解がある感じだけど、長友とチームメイトにはまだそれが無いようで、エトーも基本的にはサイドで張っているだけだし、中央のパッツィーニがマークされていると出す場所が無かったという面はあるだろう。
救いとしては、同点にされたのが長友がベンチに下がってからで、途中出場したコルドバによるヘディングのナイスアシストのせいだったというところだろうか。コルドバはそれ以外にも、試合終了間際に一発レッドのファールでPKを与えてしまい、それはジュリオ・セーザルが止めてくれたから良かったものの、一人でインテルを敗戦に追いやってしまうところだった(笑)。
今までは3歩進んで来た長友だけど、残念ながらここらで2歩後退してしまったというところか。震災の後で集中できなかったせいもあるだろうから、今回の帰日で気分を切り替えて、またレギュラー争いに挑んで欲しいものである。