「教祖モウリーニョ?」MONDAY FOOTBALL SPモウリーニョのすべて

昨日はすぐに見たい試合のストックが無かったので、録画していたスカパーフジの「MONDAY FOOTBALL SPモウリーニョのすべて」を見ていた。

「私はヨーロッパチャンピオンである。私は”Special One”だ」
「私の監督としての資質は完璧だと言える」
「私ほど弱点の少ない監督はいない」

と、傲岸不遜という文字を絵に書いたような発言、審判や相手監督に対する絶え間ない挑発と中傷から、一見すると敵が多いように思えてしまう人物だが、インタビューに答える選手は基本的に贔屓が多いという部分を差し引いても、ランパードやスタンコビッチ、マテラッツィといった気難し屋と知られる選手たちが、モウリーニョに対する尊敬と愛情を言葉で並び立てる事にやはり驚かされる。
まず、彼は友達や兄貴のように選手と接し、家族の事を常に気遣って休暇という褒美を与えつつ、事あるごとに「君は世界一の選手だ」と褒め讃えて自信をつけさせる。そして練習は緻密かつ科学的で、ボールを使う練習ばかりで選手を飽きさせず集中させる。
ビッグマッチの前などは3~4日間ほとんど徹夜で相手チームの事を徹底的に調べ上げ、選手に渡されるプレーブックにはプレイの特徴はもちろんの事、挑発の仕方までが書かれており、相手の監督がこういうシチュエーションでは誰を投入してどういうプランにして来るといった予測までもが記載されていて、選手はそれを実行するだけで試合に勝ててしまう。
どんな困難な状況や厳しい試合でも弱気な面を見せることはなく、常に揺るぎない自信を持って「絶対に勝つ」と発言し続け、「2-0で勝つ」と言えばその通りの結果になってしまう。
常に自分の事を見て気遣い、信じてくれて、相手チームのことは戦う前から丸裸、自信の塊でどんな状況でも鼓舞し続けてくれる頼もしさがあり、それで結果も付いて来るとなると、そりゃ選手の側も盲目的に崇拝するのも分かりますな。つーか冗談抜きで、新興宗教の教祖としても成功できる事は確実だよね。
彼の監督業としてのポイントは、やはり異常とも言えるリサーチ力。相手チームの事は当然ながら、自分たちのチームの選手に対しても綿密な知識を持ち、試合中も試合以外の時間も絶え間なく内外にコミュニケーションを取り続ける実行力と集中力。いや、確かにこの御方に弱点は見当たりませんな。
唯一の欠点と言えば、彼があまりに完璧な監督であるために、彼が去った後のチームに深刻な影響が出てしまう事。ポルトのデルネーリ、チェルシーのグラント、インテルのベニテスと彼の後釜はことごとく1年以内に解任されている。監督という職業は、ファーガソンなどの例外を除けばチームを数年で変わっていくものである以上、よほど選手やクラブに体力があって成熟されていないと、「その後」に深刻なダメージが残ってしまう。
つまり、日本代表に就任すると世界で勝たせる事は出来るかもしれないが、彼の後が悲惨になる事は確実なので、やっぱり来てもらわなくていいかなと(笑)。

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