「やっぱりホームで負けないリヨン」欧州CLベスト16第1レグ リヨン-レアルマドリード(1-1)

本当はインテルの試合を見る予定だったんだけど、長友が結局試合に出場しなかったという事で後回しにして、レアルのほうの試合を見てみた。
前半はホームのリヨンペースで、レアルはアデバイヨールの1トップに、Cロナウド、エジル、ディマリアが2列目に並ぶ4-2-3-1で臨んだのだが、リヨンはレアルを非常に研究していて、シャビ・アロンソにプレッシャーをかけてボールの配給を断つと同時に、コンパクトな守備でアデバイヨールとエジルに全くスペースを与えず、レアルらしいパスワークを封じ込めた。
そしてボールを奪うと間髪を入れずにサイドのバストスを中心とした飛び出しに長いパスを出す。これをする事で、本来であれば積極的に守備参加する事で自分が活きるスペースを作り出すはずのエジルが、リヨンのボール離れが非常に早いために守備に入れず、それが攻撃の糸口をつかめない要因になっていたように思う。
とは言え、そこはさすがに名将モウリーニョで、後半になると選手はそのままで前線の4人により自由なポジショニングをさせる事でマークを混乱させ、2度ゴールの枠に当てる場面を作る幸先の良い立ち上がり。
そこでも点が取れずに膠着状態に陥ると、今度はベンゼマをアデバイヨールに代えて投入、するといきなりエジルのドリブルからワンツーでボールを受けたベンゼマが、DFを落ち着いて交わしながらゴールを決め、レアルがアウェイで貴重な先制点を挙げる。
リヨンも反撃を試みようとはするが、全体的に運動量が落ちてしまってミドルか一発狙いのカウンターしか出せずにレアルを連続攻撃で揺さぶることが出来なくなり、これは初めてリヨンにレアルが勝つのかと思われた83分に、FKがレアルの壁に当たって浮いたボールのこぼれ球が、ゴール前にポツンと立っていたゴミス前にこぼれ落ち、至近距離から打ち込まれたシュートはカシージャスも反応できず、レアルにとっては何とも不運な同点ゴールを喫して最初の90分を折り返した。
さすがリヨンのホーム不敗神話としか言いようの無い結末だったが、それでも各選手の調子は決して悪くない状態を保てているレアルの優位は動かない。果たして、レアルの天敵と呼ばれるリヨンを、モウリーニョが今度こそ撃退するのか注目が集まるところだ。