「ジダン復帰で香川の立場は?」ヨーロッパリーグ グループJ ボルシア・ドルトムント-カルパティ・リビウ(3-0

あと2試合を残してグループ首位のセビージャが勝ち点9、PSGが8、そしてドルトムントが5という状態で、ここでドルトムントが負けてしまうと、PSGが負けてもカルパティ相手の最終戦が残っているだけに、極めて厳しい立場に追い込まれる可能性があったドルトムントだったが、とりあえずは最低ノルマの勝利は手にすることが出来た。
とは言え、試合は決して楽ではなかった。開始わずか5分で、セットプレイからの相手のクリアミスを拾ったサヒンのクロスを香川が頭で流し込んで先制点を早々に奪ったまではよかったのだが、その後は度重なるチャンスをことごとく外し続け、そのうち攻め疲れてペースが落ちてつなぎのミスが増え始め、徐々に嫌なムードが漂ってくる。
しかしカルパティもそこにつけ込めるだけの力量は無く、DFラインは積極的に押し上げてパスをつなごうという意欲はあるものの、個の能力が足らずにパス回しのスピードに欠け、ドルトムントの早いチェックに潰されてはラインの裏へとパスを出される、典型的なロシアタイプから一歩も出ない実力でしか無かった。
そして後半の4分にサヒンのFKからフンメルスがヘディングで2点目を決めると、そこでほぼ勝負は決まり。香川は22分に、前ドルトムントのエースであるモハメド・ジダンと交代してお役御免、最後はこの試合でチャンスを外し続けていたレヴァンドフスキがようやく3点目を入れたところで試合終了。もう1つの試合でPSGがセビージャに勝ったため、ドルトムントはセビージャでのアウェイ戦に勝てば自力で決勝トーナメントへ進出する望みを残した。
香川は、あと3点ぐらい決めるチャンスはあったけど(笑)、雪が降ってピッチは凍結していたっぽいし、コンディション的にもメンタル的に難しかったであろうこの試合で、早々にチームを楽にする点を取ったという事は、1得点という数字以上に価値のある働きだったように思う。
交代で出てきたジダンとの比較では、まだ病み上がりというエクスキューズはあるだろうが、ジダンはまさに古きよきトップ下の王様という感じで、香川ほどには攻守で細かく動かず、中が密集したらサイドのスペースでボールをクレクレと受けたがるし、モダンの極地を行っているような今のドルトムントのサッカーには合ってない印象を受けた。
特に、広範囲に動き回るバリオスではなく、比較的前線に張って仕事をするタイプのレヴァンドフスキと一緒だっただけに、彼らの2トップになってからは前線からのプレスが効かなくなって、ドルトムントが押される展開を呼び込んでしまったのも印象が良くないところだろう。
香川はアジアカップへの出場が取りざたされているが、一応先発の座は現時点で安泰のままだとは言えるが、逆に香川の強行出場でコンディションや怪我で調子を落とすとチームのリズムが崩れることに直結してしまうのも事実なわけで、ELの結果次第ではまずはチームのために残ることを優先したほうが良いのではないかと思うのだが・・・
ジダンも去年のエースとしてのプライドがあるだろうから現状のスーパーサブの役割で満足するとは思えないし、果たしてクロップ監督はこれからどういう選手の選択をして来るのだろうか。

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