「日本の中東戦法?」アジア大会準決勝 日本-イラン(2-1)

いや~、もし生で見ていたら胃が痛くなっていたことは確実の、実に苦しい勝利だったね。
日本は、立ち上がりからイランのプレッシャーの前にほとんどボールがつなげずただ前に蹴るのみで、いきなり6分に右サイドへのロングフィードからダイレクトに折り返されたボールをニアに入ったアフシンに決められてイランに先制を許してしまう。
が、U-19とは違ってこのチームは失点をしてもそれほど浮き足立つことなく、徐々にイランのプレスを個々が落ち着いてボールをさばけるようになり、これは両SBが高い位置取りをして来るイランのプレスをかいくぐれば大きなチャンスになるなと思っていたら、38分にその希望通りに永井が左サイドを突破し、折り返しを東がスルーしたところを水沼がジャストミートではないもののイランゴールにボールを流し込み、日本が良い時間帯で同点に追いつく。
後半になると、前半はイランのプレッシングに弱気な対応しか出来なかったボランチ陣が、監督の指示があったのか常にどちらかが高い位置取りをするようになって、急に日本のパス回しにリズムが出始め、前半の終わりごろからプレスが緩んで守備のゾーンが低くなったイランに対して日本がポゼッションで優位に立つ。
そして後半15分に、ボランチの山村から縦パスを受けた永井が4人の守備をドリブルで突破し、最後はGKの脇を抜くスーパーゴールを決めて日本が逆転に成功する。
その後10分ぐらいは、日本が勢いに乗ってイランを攻め立てはしたのだが、そこから日本は運動量ががたりと落ちてラインの押し上げが無くなってしまい、2バック状態でサイドがどんどん上がってくるイランの攻めに対処することが出来ず、バイタルエリアにどんどん入り込まれて劣勢一方になってしまう。
関塚監督もこれは腹をくくるしかないと思ったのか、日本は東に変えて當間を入れて5バックへとシフトして守り倒す覚悟を決めたはいいが、70分過ぎにはGKが弾いたボールを押し込まれてポストに当たって命拾いしたり、1対1で抜け出されて決められたゴールがオフサイドに取られるラッキーがあったりで、日本はイランのお株を奪う中東戦法(?)で相手のリズムを切りながら何とか耐え忍び、まさに薄氷の勝利で決勝への切符を手に入れた。
もう一方の準決勝で、韓国が延長でUAEに敗れてしまったために、カードは日本対UAEになって、韓国が相手よりは優勝が見えてくる展開にはなったが、まだまだJのレベルで実戦経験が各選手に薄いせいもあって、個々の状況判断や苦しい時に踏ん張るプレイが出来る選手が少なく、あんまり楽観は出来ないように思う。
個人的に注目している山村も、アシストはしたしドリブルで抜ける足技を持っていながら、変にボールをさらしたキープと弱気な散らしが多かったりで、ブレイク前の遠藤のような歯がゆさを感じてしまった(笑)。このチームには彼だけではなく、センスを持った選手は多いと思うので、ここまで来たら是非優勝をものにして一皮向けた選手になって欲しいものである。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする