「チームも内田もいよいよ化けたか?」ドイツ・ブンデスリーガ第11節 シャルケ04-ザンクト・パウリ(3-0)

チームが突然化ける、というのはサッカーでは良くある話だけれど、この試合のシャルケはまさにそのパターンではなかっただろうか。
何よりビックリしたのは、ボールを持ったらわき目も振らずに猪突猛進だったファルファンが、内田が上がったら必ずパスを出すようになっていて、内田にマークがついていてカットされるのが見え見えだった時でさえパスを出していたのだから、何か打ち所が悪かったのか、それとも中村が憑依したんじゃないかと思ってしまったよ(笑)。
ラウルが内田を指差しながら駆け寄って抱擁した事で話題になった先制点のシーンも、ファルファンが内田に出したパスをダイレクトで打ったクロスから生まれたもので、シャルケはフンテラールとラウルという点で合わせられる選手がトップにいるだけに、サイドを使ったワイドな攻撃が有効と言う事にチームが気付いてくれたのではないだろうか、と期待する。
そして守備でも、先制点を奪った後のホームゲームというエクスキューズはあるが、特に後半は内田も上がりを自重してDFラインの4人とボランチでコンパクトなゾーンを作って崩さず、今までのようなバイタルスカスカで中盤から後ろはCBが広いスペースにポツンと立っているようなシーンは無く、ザンクト・パウリ相手に全く危なげなく守りきってしまった。
内田も、一度高い位置のマークに付くのが遅れて後ろのスペースをスコッと抜かれてしまった場面はあったけど、チームメイトとのラインの統率もまずまずで、今までに比べたら守備でも安心して見る事ができた。キッカー誌で初のベストイレブンにも選ばれたのも頷ける出来だった。
次の試合は、シャルケと同様にまだ復活にはほど遠い状態のヴォルフスブルク。アウェイではあるが、やっぱり長谷部が必要だと気付かせるぐらいにボコボコにやっちゃってもらおうかね(笑)。