「もはやこれがパターン化」ロシア・プレミアリーグ CSKAモスクワ-アラニア(2-1)

CSKAのスタメンはアンジ戦と同様に、ヴァグネル・ラヴとドゥンビアの2トップに、2列目がトシッチとオリセー、本田のボランチと言う形だが、今回はママエフが本田の相棒として入った。
そのメンバーでスタートした前半は、CSKAのサッカーは非常にスムーズで、8分に左からの浮き球クロスをドゥンビアが芸術的なボレーを決めて幸先よく先制すると、ラヴのブラジル人らしくない味方を生かすプレイを中心に前線がイキイキとプレイし、そこで生じたバイタルのスペースに本田が積極的にドリブルで攻めあがるなど、点差以上に両チームの出来には大きな差があった。アラニアは、意外と最初から高い位置でプレスをかけて来たが、プレスのタイミングがバラバラでCSKAの選手に交わされる場面が目立ち、それがバイタルに大きなスペースを作り出してしまう原因になっていた。
しかし36分にドゥンビアが足の怪我でジャゴエフと交代してしまうと、本田が上がりたいバイタルのスペースに基本足元サッカーのジャゴエフが居座るようになり、多少本田びいきの目が入っているかもしれないが(笑)、CSKAの攻撃も流動性が少なくなってダイナミズムが失われてしまった。ミドル距離のパスセンスを持っているのがCSKAの中盤の中では本田だけなので、やはり監督としてはジャゴエフシフトであっても本田をボランチで使いたいんだろうけどね。
まあ、それでも本田は移籍期間が終了したのもあってか、あまり腐らずプレイの切れも好調時に近づいているようでまずは一安心。ドゥンビアの怪我がどれくらいなのか分からないが、とりあえずジャゴエフがサブになっているだけでも明るい材料ではあるので、世界でも不足しているフィジカルが強くてパスワークが上手いボランチとしての精進をしておく事が肝要だと思うけどね。