「カテナチオならぬヤマナチオ」J1第19節 横浜Fマリノス-モンテディオ山形(0-1)

しかし本当に、小林監督はこういうチームを作らせたら天下一品だよね。岡田監督の後任として、小林監督を推す人がいたけど、岡ちゃん流現実サッカーを継承してしまうのならそれもアリかなと思ったり。でも、原さんの考えるスペイン流攻撃サッカーとは正反対だけどね(笑)。
横浜のほうは、どっちにしても中盤を支配できるのは分かっているから、あえて長谷川と山瀬の2トップにしてDFの裏を素早く突く形を狙ったようで、序盤は前からプレスをかけて来た山形のスペースを利用して、度々チャンスを作る滑り出しを見せたが、そこから徐々に山形が守備を固め始めると、横浜は徐々に小林監督の術中に嵌っていってしまった。
そして悲しいかな、ポゼッションが続けば続くほど、どんなチームでも守備時の集中力が欠如してしまうのがサッカーの定理で、52分に何の変哲も無いふわりとしたFKに対し、横浜の選手が石井の飛び出しをマーク出来ず、フリーな状態からやすやすとボレーを決められてしまう。
こうなると、さらに山形としてはチームの狙いが絞りやすくなり、横浜も渡邉や松田といった高さのある選手を投入し、最後は栗原を前線に出すパワープレイで押し切ろうとするが、山形の堅守は最後まで崩れず0-1のままで試合終了。
横浜にしてみたら交通事故にあったようなもので、試合感覚は中2日だし、どんな強いチームでもこういうパターンで負ける事はあるものだが、そういう試合の経験をたくさんセルティックやイタリアで積んでいる中村が、もっと速いタイミングで縦パスを入れるような働きが出来れば、もっと違った内容になったのではないかと思うのだが・・・もうFマリノスに骨をうずめる事は決まっているのだから、もっとリーダーシップを取って欲しいところだね。