「ジェットコースター・シャヴァネル」ツール・ド・フランス第7ステージ

ワールドカップ3位決定戦の直後だけど、またも空気読まずにツールのレポートで(笑)。
4~6ステージと、それまで狭くて曲がりくねった悪路と雨に悩まされ続けたベルギーステージとは違って、フランスに入ったとたんに穏やかないつもの平坦ステージのペースになり、それにつれてそこまで沈黙していた最強スプリンターのカヴェンディッシュが2連勝と、ようやくツールが始まったなという感じになりましたな。
そして、第7ステージはいよいよアルプス山岳ステージ初日。峠こそ、最高で2級山岳の高さしか無いですが、最後はその2級山岳を上りきって平坦が4km続いたとあころがゴールと、準頂上ゴールとも言えるステージなので、総合争いに動きが出ると予想されてました。
そのステージで一気に総合トップに躍り出たのが、何と第2ステージで首位になったにも関わらず、パヴェの第3ステージでマシントラブルによって1日天下で終わってしまったシャヴァネル。
最後の登りでメイン集団からアタックしてヴォクレールらの逃げ集団に追いつくと、そこからさらにアタックする強さで最後まで逃げ切り、総合争いの選手が集まるメイン集団に1分47秒の差をつけてゴール、これで彼は再び2位のエヴァンスに1分25秒の差をつけてマイヨジョーヌを手にしました。
いや、それにしてもかつてのフランスの英雄であるジャラベールを髣髴とさせるオールラウンダーな強さは、ドで無ければ(笑)いよいよシャヴァネルの時代が来たなと思わせるものがありますよね。これで、彼のようなパンチャーの欠点である出来のムラが無くなれば、これから総合争いでも結構粘ってくるのではないかと思われます。
さて、今日の第8ステージは1級山岳の頂上ゴールが待ち受ける、今年のツール最初の山場がやって来ます。ここまで首位から3分以上遅れてライバルの後塵を拝しているランス・アームストロングが、ここでどういう勝負に出てくるのか非常に楽しみです。
つーか、このステージをライブで見たら、3決に続いてW杯決勝も早起きして見るのは不可能だよなあ・・・さてどうしたものか(苦笑)。