「傲慢と謙虚」南アフリカ・ワールドカップ ベスト16 ドイツ-イングランド(4-1)

今日は所要があって出かけるので簡単に。
ベスト16最大の注目カードは、意外な大差での決着になってしまった。
もちろん、イングランドの幻の同点ゴールが入っていれば結果は分からなかったし、ルーニーやジェラードといったスターの不調、安定したGKの不在といった要因が最も大きいのだろうが、ドイツの3点目で、FKの後に足を止めて審判に異議を唱えていたランパートの姿が、ドイツとの差を象徴していたように思う。
ドイツは決して派手なテクニックを持った選手はいないが、現在売り出し中のエジルを筆頭に全員が良く走ってきちんとパスをつないで来る。一見すると単にイングランドの守備が崩壊したように見えるが、このドイツの献身性や運動量が勝利を呼び込んだことは間違いない。逆にイングランドには、自分たちは世界一裕福なプレミアリーガーなんだという、驕り、傲慢が本当に無かったか。
とまれ、今日のもう一方の試合は順当にアルゼンチンが勝利し、これで準々決勝のカードはアルゼンチン対ドイツになった。どちらも今や優勝の勢いを感じさせるチームだけに、ここでどちらかが消えてしまうのが本当に残念で、楽しみな試合である。