「とにかく裏へ、速く」デンマーク戦展望

試合はまだ明日の深夜だけど、とりあえずデンマーク戦の展望を書けるうちに書いておこうと思う。
カメルーン戦では、右ウイングのロンメダールが1得点1アシストと大活躍したが、言うまでも無くデンマークの攻撃を封じるには、彼とベントナーをいかに抑えるかが重要になる。
デンマークは攻撃時になるとどんな時でもロンメダールを右サイドの高い位置に張らせる極端な右偏重の形を取っていて、ロングボールを受けたら1対1でドリブル勝負、サイドを駆け上がってパスを受けたら早いタイミングでクロスを上げ、そこにベントナーや左ウイングのグレンケアを飛び込ませる形がほぼ全てであると言っていい。従って、彼をいかに封じるかがまず大きな鍵になって来る。オルセン監督は空中戦を仕掛けると言っていたようだが、今までとそれほど闘い方は変えてこないはず。
カメルーンは彼に対してあまりにおそまつな対応で失点を喫してしまったが、基本的に長友が裏を取られないように縦を切って、切れ込んでくるドリブルを大久保あたりがしっかりケアすればそこまで恐れる相手ではないと思う。グレンケアも、飛び込んでくる動きにさえ気をつければいいので駒野1枚で十分だろう。
そしてベントナーの場合は、高さ的な脅威はそれほどでも無く、図体が大きい割には柔らかくて敏捷な身のこなしでスルーパスに反応したり、クロスに飛び込んだりというストライカー的な地上戦の動きに注意が必要。シュート力と決定力はそれほど高くないので、彼の動きに遅れずについて行って簡単にはPAの中に入れさせない事だ。
相手の守備については、陣形が整っているところにクロスを上げてもまず点は取れない。カメルーン戦でリードを奪った後は、ゴール前に4人のDFを狭い感覚で並べてサイドへとボールを誘導し、そこでボールを持った選手に対しては中盤から1枚が必ず流れてカバーに行き、中盤に返したボールを前線が挟み込んで奪うという、非常に固いリトリート守備を見せていた。
ただ、カメルーンが先制点を含む少なくとも2回はあった超決定機は、いずれもDFのオートマティックなボール回しを前線がカットしたもので、中盤が攻撃に備えて前に出た事でDFラインとの間にスペースが出来、そこに相手選手が入って来ると非常に脆い事を露呈してしまっていた。とは言え、日本がそんな事を四六時やっても消耗するだけだし、カメルーンのように前線がプレスをかけても同じようにボールが取れるとは思えないので、プレスをかける時は徹底してかけるメリハリが必要なのは言うまでもない。
とにかく、デンマークの守備陣は細かい動きに対応する事が苦手なので、日本に必要なのは相手がしっかり守備陣形を作る前にアーリークロスやDFラインの裏へのパスなどで素早くボールを送り込む事。そして、そこから中盤が押し上げて縦のパス交換をしてバイタルエリアでのマークを乱れさせ、瞬間的な飛び出しにスルーパスやクロスを合わせる事だ。焦って確率の低いミドルシュートなどで攻撃をすぐに終わらせず、バイタルに誘っておびき出したところで隙を突く冷静さ、コンビネーションが欲しい。
展開としては、デンマークは勝つしか突破の道が無いのである程度攻めに重点を置いたサッカーをして来るのは間違いない。まずはオランダ戦のようにスペースを与えず、ロンメダールを消しながら少人数でカウンターを狙う戦い方で前半を終わらせる事が望ましい。岡ちゃんは先発の布陣は変えてこないだろうし、変える必要も無い。ただ、交代は中村ってのだけはもう勘弁だけど(笑)。
そして最後の勝負どころは運動量。日本のほうが純粋なスタミナがあるかもしれないが、デンマークはここまで全て高地の試合で体は順応しているはず。日本は低地でのオランダ戦の後だけに、ここで調整に失敗して後半に失速してしまうようだと相当危険である。日本代表は自分の一部だと言い切っているオシムのためにも、最後は走り勝って勝利をつかんで欲しい。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする