「コンセプトに殉ず」キリンチャレンジカップ2010 どっか-セルビア(0-3)

トルシエのような規律も無い、オシムの運動量と連動も無い、ジーコにはたまに感じた連携や個人のきらめきも無い。
じゃあ、岡田ジャパンにいったい何があるのか?
そう、それはコンセプトだ!!
ちびっ子を前線に並ばせ、CBの2人以外は勝手なポジショニングで上がりっぱなし、ごちゃごちゃと集まった前線と中盤でチマチマと足元でパスを回し、やっとクロスを上げたと思ったら簡単に跳ね返され、相手ボール時には2列目がプレスをかけてみるものの、後ろが連動しないので簡単に交わされ、何故かSBが最初から無駄に上がっているのでスペースが作れずにサイドチェンジできず、楔の縦パスを入れるときにはカバーの人数が2~3人しかおらず、ボールを奪われたら後ろからズルズルとドリブルを追いかけるだけで奪い返すことすらかなわず、スカスカの中盤からノープレッシャーでスルーパスを出され、いとも簡単に失点を重ねる。
選手選考では、Jリーグで好調な選手には見向きもせず、ベストメンバーはどんなに調子が悪くてもいつも固定で酷使を続け、内田や遠藤はとうとう体調不良が慢性化し、中村や玉田は怪我明けだろうと何だろうと起用して内容や結果は二の次、平山や前田よりも大学生が選考で優先され、しかしほとんどの選手はとりあえず呼んで見るだけでそのまま使い捨て、結局3人目のCBは本職でない阿部で決定、それで3バックの可能性に言及する。
いやしかし、コンセプトの和訳はいつから「迷走」になってしまったんだろうねえ・・・国内組がダメだっつっても、オシムのエジプト戦は国内組だったはずなんだけどなあ(苦笑)。
第三者から見て明らかに間違っているコンセプトを、日本の軍上層部が金科玉条のごとく信奉し、その愚策によってあまたの命が散っていったかつての経験を、今の平和な時代に味わえるってのはある意味、教訓を身にしみて感じる機会だと割り切って見るのも一つの手かもしれないけどね(笑)。
ま、岡ちゃんを推した小野氏や当時会長だった川淵氏は表舞台にはいないので、現会長も電通やスポンサーからお目玉を食らうだけで、岡ちゃんをスケープゴートにして協会内は誰も責任を取らない地盤がしっかり出来上がっているのだから、日本自体の迷走はエンドレスなのは確実だね!