「モウリーニョ・ダービー」欧州CLベスト16第1レグ インテル-チェルシー(2-1)

昨日はヴォルフスブルクの試合があったけど、またも長谷部はベンチだったので、仕方なく時期遅れながらCLベスト16の注目対決であるインテル対チェルシーを観戦。
やっぱり散々前にも書いたけど、いくら他の選手の尻拭いで守備に頑張っても、献身は美徳と言う評価にならないんだよね。特に外人の助っ人は。長谷部も、次大きなチャンスが来ればもっとエゴイストになって欲しいね。
とまれ、閑話休題。
さて、インテルはイタリアではスクデットの常連に返り咲きはしたものの、CLでは変わらぬ勝負弱さを披露し続けていたのだが、監督がモウリーニョに変わっても沈んでしまった昨シーズンからは見違えるように、イタリアらしい粘り強さを発揮した内容だったかなと。
特にこの試合では、個人能力に勝るチェルシーの攻撃陣に対して真正面からの肉弾戦を仕掛ける事をせず、相手がボールに触ってからスッと体を寄せてボールコントロールを狂わせ、その間に別の選手がボールを奪うといった、絶妙な呼吸のリトリートディフェンスでチェルシーにリズムを作らせず、変にあくせくバイタルを埋めようと攻めあがらずに、ミドルはジュリオ・セサル頼むわ、という感じで割り切っていたところもイタリアらしい見切り加減だった。
何よりも、試合開始わずか3分で、ミリトがトラップ一発でテリーを交わしてシュートを決めた先制点に加え、チェルシーに同点に追いつかれた10分後に、跳ね返りがカンビアッソの前に転がって来た運がインテルを大きく味方した。どんなチームだって点を奪う事に苦労するチェルシーからカウンターで2点を取れたのはまさにラッキーと言うしかないだろう。
チェルシーはコンディションの問題からか、マルダをSBに入れるという奇策を使ってきたが、逆サイドのイバノビッチがゴールにつながるドリブル突破を見せたのに比べると、攻守にあまり目立つことなく中途半端になってしまった感じ。テリーもやっぱりスキャンダルを引きずってるのかなあ。
まあ、チェルシーはホームの第2レグでもっと前からガンガンプレスをかけて個人勝負に徹すれば、インテルと言えどそうそう持ちこたえられはしないはず。守る事に関してもチェルシーの方が上だと思うので、先制点を取ってアウェイゴールでリードしてしまえば、かなり優位な展開に持ち込めるはず。スタンフォードブリッジでのスタートダッシュに期待だね。