五輪もサッカーも4年に1度はあくまでお祭りであるべき

バンクーバーオリンピックの、男子スピードスケート500mで、日本はようやくメダルを取る事ができましたね。
それは確かに嬉しい事ではあるのですが、フィギュア女子のような一部のマスコミキラーを除くと、冬季競技は五輪以外で世間に注目される機会がまず無い種目がほとんどでもあります。
4年に一度と言う舞台は、全ての競技者人生にとってわずか一瞬の出来事であり、怪我や病気はもちろん、バイオリズムの低下やほんの少しの運で大きく結果が変わるものであり、五輪が全てというような競技ではそれだけで選手の残り数十年の人生が決まってしまう事でもあるのです。
Jリーグはそういった、ある意味不毛な呪縛から逃れる事を目指してスタートしましたが、残念な事にJバブル崩壊以降は一般層の認知からは遠ざかってしまい、サッカーの知名度アップはW杯でのマスコミ煽りに頼らざるを得ない現状です。
Jリーグでなくても、日本選手が海外で多数活躍するような事になれば、毎年行われるCLなどで盛り上がる事も可能ですが、海外移籍もまたA代表やユース代表での国際試合という少ない機会に頼らざるを得ず、ユースで選手よりも協会子飼いの日本人監督の育成に力を入れている現状では、そちらの底上げも望めません。
つまりは、サッカーを4年に1度だけのスポーツにしないためには、どこかで必ず今のデフレスパイラルを逆転しなければならないわけで、現在第一の問題は、その危機感を協会のトップがしっかり共有しているかどうかというところなんですよね。
Jリーグが盛り上がってCWCでも南米や欧州と互角に戦うようになり、海外にもどんどん選手を輸出できるだけの力がつけば、別に岡ちゃんで惨敗してもかまわないわけですよ。つーか、個人的には毎年楽しみがあるほうがはるかに嬉しいですからね。
でも、それが一朝一夕で出来ないのならば、協会トップの面々や岡ちゃんには、4年に1度の機会に選手の人生をかけさせるのではなく、それこそオシムの様に24時間を代表のために、命をかけて取り組んでもらいたいと願うばかりなのです。