Jユースカップ2009決勝 FC東京ユース-サンフレッチェ広島ユース(2-0)

で、こちらは国立とは打って変わってガラガラの長居(笑)。
だけど、高校選手権に対するJユースの技術の高さは見てすぐに分かった。まず、DFラインのパス回しとフィードのスピードが、高校よりも2割り増しぐらい速い。だから、プレスがかかるとすぐにパントキックを蹴っていた高校に比べて、ビルドアップがスムーズになる。
それはさておき試合のほうは、前半はFC東京のプレスと個人技を交えた攻撃が広島を上回り、重松の無回転FKが決まってまんまと先制。しかも広島は森保息子がかなり厳しい判定で前半のうちに退場してしまってお先真っ暗。
ところが後半になると今度は1人少ない広島が東京を圧倒、鋭い出足でパスコースを作り、持ち前の技術で何度もサイドを崩しはするものの、こういうチームにありがちな個の得点力不足を露呈し、決定的なチャンスに決められない。そして後半35分に東京がカウンターから大会得点王の三田が2点目を決めて試合はそこで決まってしまった。
広島が押してた時間帯に1点を取っていれば試合は分からなかっただろうが、パスワーク偏重の広島に対して、個人のキープやドリブルがバランス良く織り交ぜられていた東京のサッカーのほうが、個人的には好ましい感じだった。
でも、優勝したFC東京ユースからトップへの昇格は重松ただ一人(追記:実は3人だったそうです)。他のクラブでも、J入りはユース上がりよりも大学ルートが増えている様子で、高校年代からの育成を大学に頼ってしまっているのは寂しい限り。堺に箱物を作るのはいいけど、そういう金を少しでもJクラブの「トップチームでの若手育成」の支援に振り分けて欲しいところだけどねえ。