「大阪仕事」国際親善試合 ブラジル-イングランド(1-0)

この表題にニヤリと来る人は、もう今では少数派になってしまっているんだろうね・・・
さて、カタールのドーハで行われた、ともにW杯予選を危なげなく通過した本大会優勝候補同士の試合とあって注目された試合だったが、中立地での開催という条件に加え、イングランドに怪我人が続出してほぼ1.5軍、ブラジルも新戦力テストを優先メンバーになってしまったおかげで、あまりガツガツしない親善試合らしい内容になってしまっていた。
イングランドは、さすがにカペッロのチームだけあって後ろに押し込まれた状態でもマークの受け渡しは破綻せず、前半は防戦一方ながらもブラジルをミドルシュートだけの攻めに押さえていたが、後半早々にニウマールの飛び出しにDF陣が振り切られ、アーリークロスをコースに決められて失点し、PKまで与えてしまったがこれはルイス・ファビアーノが吹かしてしまって命拾い。
カペッロ監督はGKの人選に悩んでいるようで、確かにこの試合で先発したフォスターにしても、失点は仕方ないとは言え、おそらくチェフやブッフォン、カシージャスあたりなら手にぐらいは当てていたんじゃないかと思うし、W杯優勝のための最大の懸念ポイントだろうね。
しかも攻撃は、カカーの存在にブラウン、バリー、ライトフィリップスが全部引っ張られてしまって右サイドが全く機能せず、ミルナーとルーニーだけが何とか間延びした前線と後ろとの間をつないでいたが、結局90分間の間に決定機と呼べるものはわずかに1回。サブのサブ組が登場してからは少しはやる気が見られたが、最後までイングランドらしい当たりの厳しさと早さ、個人能力を生かしたスピードを生かしたサッカーは見られなかった。ここもジェラードとランパートがいないとどうにもならないなあ。
一方のブラジルは、相変わらず後ろのメンバーは守備重視のドゥンガ流だったが、ニウマールのスピードとアジリティは非常に効いていたし、初召集のバストスは無難なプレイ振りで本大会に向けてあまり死角は無いが、このファンタジーの無いメンバーでもし優勝できなかったら相当に叩かれるんだろうなあ・・・おそらく、ブラジルの代表監督という仕事は世界で最も報われない仕事の1つだろうね(笑)。
あと、忘れてはならないのはあのフッキのセレソンデビュー。さすがにコンビもままならず、イングランドはベタ引きの状態であまり仕事らしい仕事は出来なかったけど、とりあえずはおめでとう。何とか本大会に残れるといいね!