「グループリーグ3位争い」国際親善試合 南アフリカ-日本(0-0)

ぶっちゃけ、W杯本番のグループリーグ第3戦で、そこまで勝ち点無しで3位と4位を争うチーム同士の試合といった感じに見えたのは私だけだろうか(笑)。
南アフリカはホームで大きな観衆を集めながらも、パレイラ監督は再就任早々で悪い結果を出したくないという意識が強かったのか、SBがほとんど上がらずに日本のスペースを潰し、攻撃はマッカーシーへのロングボール一辺倒という、日本のサイド攻撃の封じ込めを第一に意識した消極策を敷いて来た。
対する日本はあっさりと南アフリカの守備に封殺され、大久保や本田は狭いスペースの中で窮屈そうにプレイし、前線では岡崎が孤軍奮闘の飛び出しで起点を作るが、中盤の押し上げが期待できるほどの時間が作れるわけではなく、結局中盤からの攻撃参加が少ないままでクロスを上げてもゴール前での人数が足らず、チャンスを作っても単発のみという淡白な攻撃に終始。
後半になって中村と松井を投入して2トップにしてからは、サイドで溜めを作れるようになって駒野や徳永の攻撃参加が見られるようにはなったが、そもそもそれ自体が遅攻な上にFWに高さが無いので決定的なチャンスになったのは岡崎の反転シュート1度のみと、高さや素早い攻めという引かれた相手への対処法が見せられない岡田ジャパンの現実を今回も見せ付けられる内容に終わってしまった。
確かに稲本をアンカーに置いた事で守備は安定していたが、リーグ戦でもそうだったように稲本をこの位置に置くと彼はほとんど攻撃参加しないので事実上の3バックになってしまい、前線でのボールキープを考えない岡田ジャパンでは、中盤の組み立てが非常に難しくなる弊害が出てきてしまったし、一長一短だよね。
さて、今年はこれで強豪相手のアウェイ戦は終わり、岡田ジャパンも本番への希望も見せてくれないままに終わりって感じになっちゃったけど、果たして来年は明るい希望が待っているのだろうか(以下反語