「これがカテゴリーの差」天皇杯3回戦 FC東京-草津(3-2)

ナビスコ決勝で延期になっていた3回戦の試合。図らずも連続で草津の試合のレポートになってしまった(笑)。
東京は代表召集や怪我人でベストメンバーから数人が落ちていて、DFラインをコンパクトにしつつ低い位置でボールカットを狙う草津の前に中盤が作れず、平山へのロングボールを中心に攻撃せざるを得ず、草津もJ2とはレベルが違う東京のプレスの前にエース都倉へとうまく縦パスが入らず、互いにギクシャクしたサッカーの立ち上がり。
ドタバタだがある意味膠着した試合を動かすのはやはり個人の能力が物を言うセットプレイで、FC東京は32分にCKから佐原が、63分に中村北斗が鋭く変化する無回転FKを決めるなど、ここでの差が直接勝敗につながってしまったと言える。
草津はJ2屈指の中盤構成力とパスワークで、特に後半はSBを高い位置に挙げて東京を自陣に張り付ける猛攻を見せはしたが、悲しいかなどっかの代表チームと一緒で一生懸命パスは回しても個人の一発で負けてしまうという、J1とJ2のカテゴリーの差を思い知らされる結果になってしまった。が、逆に言えば他のJ2上位のように外国人に頼らない中で、ここまでやれているのは誇るべき事でもあると言えよう。
そして個人的注目の平山だが、なんか目を疑ってしまうけどやっぱりちゃんと走ってるなあ(笑)。3点目のゴールなんて、ヘラクレス時代の良いときの平山のようだった。もっとも、2度ほどゴール前で1対1になった時にシュートが打てなかったのは、まだまだ高校時代のシュート感覚の鋭さには戻ってない感じ。高校とJではそりゃ寄せの速さは違うけど、そこもレベルアップしていかないと意味が無いからね。羽生とのコンビも地味に良い感じだし、このまま順調に行ってほしいところ。