「カメニ様々」リーガ・エスパニョーラ第8節 セビージャ-エスパニョール(0-0)

今節は現在リーグ3位の強豪セビージャホームでの試合。
エスパニョールは、セビージャのヘスス・ナバスに見事なまでに左サイドをケチョンケチョンにやられ、クロスを折り返し放題のゴール前に詰め込まれ放題で、6点ぐらい入れられてもおかしくない状態だったのだが、相手のシュートミスとGKカメニの獅子奮迅どころではない働きで奇跡的に無失点で終わったという内容だった。
中村も攻撃時は相変わらずバックパスからダイレクトで折り返しをもらいたい中村と、ボール持ったんなら自分で前を向いて何とかしろよ状態のチームメイトと噛み合わず、それでも中村が低い位置でボールを持ったらトップや逆サイドが早いタイミングで走り出してくれるようにはなった感じかなあ。まあ、反対サイドのルイス・ガルシアに比べるとまだ中村は守備に戻ってきていたので、右サイドを破られていなかったのは印象的にまだ良かったけどね。
そしてこの試合ではデラペーニャが復帰して、ちょうど中村と交代でボランチの位置に入ったけど、やっぱり前節で急造ボランチになった中村とはプレイの合理性においてまだ相当な差があるなと思った。
デラペーニャは、基本的に真ん中にいてあまり大きく動かずにパスをさばく地蔵スタイルなんだけど、ポジショニングをいつも細かく修正して相手にスペースを与えないように工夫し、パスはこねずに本当にシンプルにつないでくる。そして時折絶妙のスルーパスと前線への飛び出しと、遠藤の運動量を減らした分をテクニックに上積みしたような感じで、やたらと動く割にはメリハリの無い中村とは対照的なプレイぶりだった。
中村がエシエンを目指すのは不可能だけどデラペーニャのプレイなら十分可能だと思うし、エスパニョールにとっての中村の価値はデラペーニャの役割にある思うので、試合に出られているうちにしっかりと吸収して欲しいところだね。つーか、そもそも代表で遠藤見てて何故学んでないんだよと(笑)。