「エヴァンス終戦」ツール・ド・フランス2009 第16ステージ

セントバーナード犬のふるさと、グランとプティの2つのサン・ベルナール峠をほぼ登って降りるだけのステージでしたが、意外にも総合争いで動きがあって見ていて楽しいステージでしたね。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=11525
最初のグラン・サン・ベルナールでは、予想通り山岳賞を争っているペッリツォッティとエゴイ・マルティネスが逃げに出たものの、マルティネスのほうは早々について行けなくなり、総合争いでの巻き返しを狙うカルペツとで余裕のトップ通過を果たし、プティ・サン・ベルナールでも少し息切れを感じさせながらも逃げ集団のアタックに食らいつき、最後はしっかり頂上を取ってがっちりと山岳賞の座を固めました。
メイン集団では、プティに入ったところでそれまで集団をコントロールしていたアスタナに代わってサクソバンクが強烈なペースで引っ張り始め、15ステージでコンタドール以外のライバル、特にランスを疲弊させたように、コンタドールまでは無理かもしれないが、少なくともアスタナのアシストは振り落とそうという意思を感じる攻撃でしたね。
しかしこの一撃をまともに食らってしまったのはランスではなくてエヴァンス。プティの登りで大きく遅れたエヴァンスは、結局ライバル達から3分遅れる致命的なロスになってしまい、事実上ここで終戦。ツール前哨戦のドーフィネ・リベレでコンタドールを上回る走りを見せ、コンディションのピーキングに問題があるんじゃないかと心配していた通りの結果になってしまいましたね・・・残念ながら、今年についてはシルバーコレクターすら守れないのは確実な様子です。
サクソバンクの引きからスパートしたアンディとシュレックの兄弟アタックに対し、ランスもついて行けずに一時は30秒差を付けられ、コンタドールは当然シュレック兄弟をマークし続けたものの、アシストはパンチ力に欠けるクレーデンのみになってしまい、すわコンタドールの危機か!と思われたその瞬間、ランスが全盛期を思い出させるような猛然としたスパートで一気に集団に追いつき、アンディの闘志を挫いてしまったのには驚かされましたね。つーか、やっぱ淡々と登るランスはランスじゃないよな~と再確認(笑)。
そして序盤から逃げた集団は2つの峠で徐々に人数が落ちて行き、最後はペッリツォッティ、ヴァンデンブロック、モワナール、アスタルロサの4人集団からアスタルロサがステージレーサーらしい早目のアタックを決めて見事逃げ切り、ツール初勝利をゲットしました。総合では、ニバリやウィギンスもメイン集団でゴールしたので動き無し。
今日は、下りゴールとは言え4つの1級と1つの2級が待ち受ける今年のツール最難関ステージ。山岳賞を狙う選手はもちろん、総合狙いでも完走狙いでも失敗は許されない最後の難関です。日本勢もここさえ抜けてしまえば、後は後のほうにしか厳しい登りが無いステージなので、完走の可能性はぐっと高まるはずです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする