「これがブラジルとの差」J1第14節 名古屋-千葉(0-1)

名古屋は完璧にミラー監督の術中にはまってしまったね。
この試合の千葉の戦術はとにかく徹底しており、名古屋にある程度のポゼッションは許しても、得意のサイドチェンジに対してはきっちりと誰かがマークについていてボールを受けてからのスピードアップを許さず、たまにサイドからフリーでクロスを上げられる機会があっても中の選手には最後まで食らいつく、といったしつこい守備をやり抜き通していた。
名古屋はボールを保持していたのでいつかは得点が入るだろうと選手は思っていたのかもしれないが、いつの間にか残り時間が少なくなって選手の守備に対する集中力が切れたところであっさりと中を割られて失点と、組織的な守りを得意とする相手に対する典型的なやられパターンを喫してしまった。
昨日はこの試合に加えてコンフェデのブラジル対アメリカを実は少しだけ見ていて、アメリカもブラジルに対しては千葉と全く同じような守備をしていたのだが、ブラジルと名古屋(日本と言ってもいいだろう)の違うところは、ブラジル選手は1対1でマークに付かれていても、相手の間合いや重心のかけ方が甘ければチャレンジして抜いてしまうし、カウンターなどの早い攻撃を仕掛けるスピードが全然違うんだよね。磐田にいたイ・グノのように、名古屋もケネディという大きな個のポイントがあれば、また別の強みが生まれるのかもしれないが・・・
いくら相手が分厚い守りをしていても、そこに一瞬の隙があれば得点につなげてしまえるチームと、そうでないチームとの大きな差を痛感してしまった日であった。