ドーフィネ・リベレ2009 その2&新城選手ツール・ド・フランス出場決定!

先週は仕事での遠征が2回あり、先週末は町内会の行事で炎天下立ちっぱなしで消耗しきってしまい、夜はとても集中してサッカーを見られる状態ではなかったので、自転車のドーフィネ・リベレを早送りしつつ見てました。つっても、2日とも寝落ちしてしまったというオチ付きですが(笑)。
さて、そのドーフィネですが、全8ステージのうち個人TTが2回、あのモン・ヴァントゥを含む山岳頂上ゴールが2回という、まさにオールラウンダーの調整のためにあるようなコースレイアウトでして、それだけにツールドフランスを狙うコンタドールやエヴァンス、バルベルデといった選手が出場していたのですが、それぞれ三者三様の戦い方だったのが興味深かったですね。
コンタドールはどうやらドーフィネは完全に調整の場と割り切っていたようで、2、3回アタックを仕掛けるそぶりは見せましたが終始エヴァンスについて行く走りでゴール付近でも無理なスパートを見せずと、ライバルに対して手の内を隠し切ったままでレースを終えましたね。
それに比べるとエヴァンスは多少攻撃的で、TTではライバル達に差を見せ付ける走りを見せ、登りでも集団を引っ張ってアタックを仕掛ける場面が多く、かなり体調がピークに近い状態であるように見受けられました。ツール本番はまだ1ヵ月先なので、このピーキングが吉と出るか凶と出るか、それともまだピークとは遠い状態でこの強さになっているのか、果たしてどうでしょう。
そしてドーフィネで総合優勝を飾ったバルベルデですが、勝利はモン・ヴァントゥでシュミットとの逃げが成功した部分によるところが大きく、TTでも最初のステージでは3位に入ったものの第4ステージの長距離TTでは12位に沈むなど相変わらず不安定で、目の前のニンジンに食らい付いてしまう戦略眼のつたなさも含めて、やっぱバルベルデはバルベルデだなと思いました(笑)。
ツール・ド・スイスのほうにはシュレク兄弟やクロイツィガーあたりが出場している模様ですが、さてそちらはどうでしょうか?
追記:
ブイグ・テレコムの公式サイトによると、新城選手のツール参戦が決定したようですね。Yahoo!のトップに出てるところを見ると、ちゃんとこの快挙の度合いを理解している人がいるようで嬉しいです。こういうところにも、最近の日本での自転車レースの認知度アップを感じますね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090615-00000002-ryu-oki
今中大介選手に次ぎ、2人目の日本人選手のツール参戦と言う事で、しかも技術者としての側面が強かった今中選手とは違って純粋に実力での起用となるわけで、これは非常に画期的なことです。是非、一度でもいいので逃げを成功させて茶の間の話題を独占して欲しいところですな!