ツール・ド・フランドル

昨日は久々にサッカーじゃなくて自転車のほうを観戦。春のクラシックレースの中で、私が最も好きなレース、ツール・ド・フランドル。
今年は、コッペンベルグとパーテルベルグ、オウデ・クレモンという激坂が序盤のほうに組み込まれていたため、優勝候補がそこで絞り込まれた後はなかなかエースが一気に逃げを決められるような勝負どころが訪れず、優勝候補筆頭のボーネンにポッツァートを始めとするライバルがマークしあって動けず、伏兵の逃げから勝負が決まってしまった。
そんな中で格段の強さを発揮したのがクイックステップチームで、エースのボーネンが封じられてもシャヴァネルがパヴェ地帯の序盤に逃げを決め、デヴォルデルはその逃げに対して終盤に単独アタックをかけて追いつき、最後は名物カペル・ミュールの激坂で他を引き離し、残り16kmを単騎で逃げ切る強さを見せつけた。
これでデヴォルデルはなんとツールドフランドル2連勝。昨シーズンの勝利はフロックっぽく見られてしまっていたが、今回は有無を言わせぬ勝利で、パリ・ルーベを始めとする残りのクラシックレースも期待が持てそうだ。
他のチームはメイン集団に3人も選手を残していてアタックに対する構えも万全だったクイックステップに為す術無く、まさにクイックステップによるクイックステップによるレースだったと言える。つーか、最近不思議と安定感が増してきた逃げスペシャリストのシャヴァネルまで加わったら、レースコントロールは自由自在だよなあ・・・さて他のチームはクラシック戦線でクイックステップに対抗できるのかどうか。
ちなみに、このレースにはスキル・シマノに所属する別府選手が出場していて、落車の場面で一度テレビに映ったっきりでどうなったのかと思ったら、残念な事にチームの都合でリタイアの憂き目に遭ったみたいで・・・何とか今後のレースでチャンスをつかんで、ツールドフランスに参加して欲しいものですなあ。