ドイツW杯アジア最終予選グループ1 オーストラリア-ウズベキスタン(2-0)

しかし、自分たちが放棄している武器であっさり点を決められると何となく腹立たしいと言うか、まるで日本がわざと自らにハンデを課している馬鹿のように思えて来るよね(笑)。
無失点でグループ首位を快走しているオーストラリアだが、この試合は海外組のコンディションの問題なのか、ホームとW杯出場リーチがかかったプレッシャーがあるのか全体的に動きが鈍く、しっかりと2ラインの守備を固めて前線で動き回る1トップのマクドナルドを封じ込め、ジェパロフのパスからDFラインの裏を狙ってくるウズベキスタンのカウンターに手を焼いていた。
それでもGKシュウォーツァーの好セーブで何とか前半をやり過ごすと、66分にマクドナルドとの交代で入ったケネディがアーリークロスのボールをきっちり頭で合わせて先制。これでパスのリズムが出てきたオーストラリアに対してウズベキスタンは連戦の影響からかガックリと運動量が落ちてしまい、キューウェルのPKで完全に勝負あり。これでオーストラリアは勝ち点13に伸ばしたが、バーレーンがカタールに1-0で勝ったので出場決定はお預け。
アジアではフィジカルや経験こそ図抜けているが、単純なスピードとアジリティ、細かいテクニックに関しては並のオーストラリアがウズベキスタンに引かれて苦戦するのはある程度予想されたが、それでも堅守とケネディの高さという武器できっちり勝って来るのはさすがと言うか、うらやましいと言うか。最終戦は互いに消化試合になる可能性は高いけど、このレベルの相手にアウェイであっても勝てるようにならなければ、W杯3位なんて目標は夢のまた夢だろうね。
ウズベキスタンに関しては、やはり前節4-0で快勝したようにチーム力を着実に上げてきている様子。特にジェパロフを中心としたサイド攻撃は相当鋭いものがあり、これでシャツキフが戻ってきたらさらに前線にしっかりした起点が出来ることになるので、アウェイの日本は相当苦しめられることになるのは間違いない。まずは攻めて来る相手に対して裏を取る攻撃で先制し、出鼻をくじくような展開が望まれるところだろう。