全国高校サッカー選手権決勝 広島皆実-鹿児島城西(3-2)

組織の広島皆実、個人の鹿児島城西という対決の図式だったが、試合は広島の高い位置からのプレスとポゼッションサッカーで鹿児島を圧倒、鹿児島は前線に全くボールが入らずにDFラインが押し上げられず、ほぼ一方的な展開で始まった。
が、先制したのはやはりこの男の働きで、前半20分に右サイドからボールを受けると3人に囲まれながらも絶妙のボディシェイプとボールコントロールで大迫勇がワンチャンスからシュートを決めて見せた。
しかし広島は先制点を奪われても気落ちせず、ユースサッカーらしい大きなサイドチェンジからのワイドな攻撃で鹿児島を攻め立て、その3分後にファーへのクロスから頭で折り返し、最後に中であわせるというサイド攻撃のお手本とも言える得点で同点に追いつくと、10分後にはこれまたサイドチェンジから中へ切れ込んでミドルを決めて鮮やかに逆転して前半を折り返す。
後半になると、広島の運動量が徐々に落ちて来て大迫勇に入るボールが増え始め、彼が卓越した反転能力で度々DFを置き去りにするなど鹿児島らしさが出て来始める。すると17分に平原のドリブルからダイレクトパスをつないだ野村が同点ゴールを決めて試合は振り出しに。
ところが広島はここでも脅威の粘りを見せ、12分にこの日2得点の金島が右サイドからのクロスに頭で合わせてさらにリード、あとは鹿児島の猛攻、最後のパワープレイも何とか耐えて見事優勝の栄冠を手に入れた。
鹿児島は狙い通りに大迫勇の個人能力から先制点を奪ったが、今大会通して決して磐石とは言えない守備と、ほとんど大迫勇へのロングボールやポストからしか打開、押し上げが出来ない組織力など、総合的な力で広島に劣っていた事は間違い無い。
その意味では、広島も優勝したとは言えこれから個人がプロを目指す上で、個人能力から喫した2失点は反省すべきところ。世界には大迫勇以上の選手はその辺にゴロゴロしており、日本はユース世代でそんな選手にあっさりとやられ続けているわけで、組織に安閑とせず絶えず個人能力を伸ばしていって欲しいところだ。

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