クラブW杯3位決定戦 パチューカ-ガンバ大阪(0-1)

これが真の世界との差なのか。と、今頃はガンバの選手も痛感している頃じゃないだろうか。
アルアハリとの試合では、ショートパスをとことんつなぐプレイスタイルに衝撃を覚えたが、Jのガンバとの試合になると中盤でゴチャゴチャ人が集まってなかなかパスがきちんと通らなくなってしまうなど、とたんに試合のレベルがJリーグになってしまい(笑)、パチューカにフリーでDFラインの裏やサイドでボールを持たれてもマンUとの試合のように冷や汗を感じるような場面がほとんど無かったね。
マンU戦ではMVP級の働きを見せていた遠藤も、基本的に周りの動きを利用して自分を活かすプレイスタイルだけに、相手のレベルによって出来が大きく変わってしまう選手ではあるんだけど、マンU戦に比べるとパススピードも運動量もダウンしていたなというのが正直な印象。
つーか、中澤や藤ヶ谷でさえ精神的な余裕を感じるプレイ振りだった事を見ても、いかに本物の世界レベルとの経験が重要なのか、それを得られるチャンスそのものが極めて少ないかを痛感せざるを得ないし、それはガンバの選手全てに共通する思いではないだろうか。
海外移籍でスタメンを取れずに代表選出うんぬんとの話は大久保の移籍話でも散々話題に上がっているが、移籍が成功するかどうかは単に運と経験の確率の問題が高いわけで、情報をいくら収集して周到に準備をしたからと言って必ず成功が収められるとは限らないのだ。
とにかく日本に必要なのは、失敗も成功も含めた経験の数。それが選手やクラブ、ファン全てに蓄積されなければW杯もクラブW杯も栄冠は決して近づいてこないのだ。