ガンバとマンUの試合を冷静に振り返る

エンターテイメントとしては満腹な試合ではあったが、それだけで終わってしまうと「感動をありがとう」な人達と変わらないので(笑)、課題は課題としてきちんと検証しておかないとね。
まず勝負にこだわるのであれば、いくら高さでは勝てない相手とは言え、あそこまでセットプレイでフェアに守っているのでは厳しい。これが南米やイタリアのチームだったら、ユニフォームをつかむ、足を踏んづけるなどして決して楽に飛ばせたりする事はやらないはずだ。この試合で選手にも本気で欧州に勝ちたいという欲望が出てくるだろうし、代表での結果という意味でも、そういう「汚い」プレイを取り込む必要があるだろう。
そして5分で3点取られた守備。まあルーニーの1点目は、あんなフィジカルとスピード、ボディバランスの化け物がJにいないのだから仕方ないにしても、その後の2点は中盤が相手の飛び出しをマークしていればある程度は防げたはず。遠藤は攻撃面ではマンUの誰にも劣らない素晴らしいプレイを見せていたが、あそこで守備のカバーに集中を回せるかどうかが世界レベルとの差でもある。
あとGKはねえ・・・遠藤とのPKで事前に一歩も動かずに蹴ってから指が届くところまで反応できたファンデルサールと比べると酷ではあるけど(笑)、最初のセットプレイの2失点で体にすら当てられない藤ヶ谷は情けなかった。まあオシムも言う通り、日本のGKのレベルはフィールドプレイヤーに比べてさらに落ちるので、早急にどうにかなるものではないんだけどね。
守備に比べると良かった攻撃も、マンUの正確なサイドチェンジとGKからのフィード、スピードアップした時の流れるようなパスワークに比べると、ガンバは遠藤以外の全てで見劣りがしていた。二川が橋本の代わりに出ていれば若干変わったかもしれないが、ポストなどに奮闘していたルーカスもパスの精度は物足らなかったし、まだまだ改善しないといけない余地はたくさんある。
とは言え、昨日の試合でマンUに2-1になった直後の5分間だけしか本気にさせられなかった事を恥じる必要は無い。確かに、マンUが最初から猛然とプレスをかけて来なかった時には、ここまでガンバは舐められているのかとガッカリしたが、5分の間にガンバがシュート3本を放ってからは、多少はマンUもアクセルをかけてきたので、相手が完全に手抜きをしていたわけじゃない。
それに、クラブに比べれば世界を経験している代表でさえ、世界のトップクラスを本気にさせた場面というのは、ハッサン二世カップで西澤がフランスから2点目を取った直後と、サンドニで0-5と惨敗したフランス戦、そしてドイツW杯でブラジルから玉田が先制点を奪った後の30分ぐらいでしかないしね。しかも、どの試合も3点は取っていないのだから、ガンバはもちろん日本のサッカーファンは十分に胸を張っていいと思う。
とにかく、是非ガンバはこの経験を天皇杯に生かして、来年もこの舞台に立てるチャンスをゲットして、次こそは楽しむのではなくて「勝つための試合」を欧州や南米に対して見せ付けて欲しいものだ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする